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イベントレポート(プログラミング教育)

スイカ割りとプログラミングは似ている? 小学生が身近なものから学ぶGMOのプログラミング教室

 今年の夏休みの企画として行われた、Kids VALLEY 未来の学びプロジェクトによる「プログラミングサマーキャンプ2019」。これは渋谷を拠点とするIT企業4社、サイバーエージェント、ミクシィ、DeNA、GMOインターネット(以下、GMO)がそれぞれプログラミング教室を開催し、子どもたちの学びに貢献する活動だ。その中でGMOでは、8月7日に「プログラミングでスイカ割りに挑戦する」というプログラムを実施。そもそもプログラミングとは何なのか、なぜプログラミングをやるのか、そしてプログラミングをするときに何を大事にするのか、といった基本的な考え方を、スイカ割りなど子どもたちにも親しみやすい身近なものを使って伝えた。本レポートでは当日の様子をお伝えする。

プログラミングを理解するために、スイカ割り?

 当日集まったのは小学生の児童たち約20名。プログラミングを始める前に、GMOが一体何の会社なのか、どういった事業を行っているのか、児童たちにも分かるように説明された。GMOのインターネットインフラ事業に欠かせないサーバーの実物を見せると、子どもたちも興味深々。

 その後社内のカフェスペースに移動して、実際に手を動かすプログラミング教室が始まった。今回作るのは「スイカ割り」のプログラムだ。先生として子どもたちの前に立ったのはデベロッパーエバンジェリストの成瀬允宣さん。

GMO デベロッパーエバンジェリスト 成瀬允宣さん
GMO デベロッパーエバンジェリスト 成瀬允宣さん

 最初に「プログラミングを体験したことある人」と聞くと、参加者の半数ほどの手があがった。プログラミングとは何か分かってもらうために、まず、本当のスイカ割りをやってみる。

 成瀬さんが目隠しをして、その場で5秒回る。子どもたちに「どっちに行けばいい?」と聞くと、「まっすぐ」「90度回る」「10歩進む」などさまざまな指示が飛ぶ。わざと間違えているものもあったが、みんな「角度」や「方向」「歩数」を含めて具体的に指示していた。

 ここで成瀬さんは「コンピュータは目隠しした人間と同じ」と説明。具体的な数字を入れて指示しないと動かないという、プログラミングの基本を親しみやすく教えた。

 続いては、実際にキャラクターの「このはちゃん」(GMOのホスティングサービス「ConoHa」のイメージキャラクター)を動かして、スイカ割りをやるプログラミングに挑戦した。

 1人1台配られているタブレットを開くと、スイカ割りのプログラミングの画面があらわれる。Scratch(スクラッチ)で作られた、GMOオリジナルのプログラミング教材だ。子どもたちは早速タブレットに向かうと、夢中であれこれ操作している様子。

 まずステージ1からスタートする。適切な指示(○歩進む、右に曲がる)をプログラミングできると、スイカが割れてこのはちゃんが喜ぶ。社員がチューターとして各テーブルを見守る中、子どもたちは自分で試行錯誤したり、社員にわからないところを尋ねたりして取り組んでいた。

 惜しいところまでプログラムを作れている子には、とりあえず旗マークを押して実行させてみてから、「あとはどうすればいいと思う?」などと声をかけていた。

 ステージ2に取り組んでいる間に、ステージ4まで終えた参加者もちらほら。その子たちには、ステージを作ってみようと声をかけた。この教材は柔軟性高く作られているので、オリジナルのステージを自分で作ることもできるのだ。

次のページ
GMOの社員がフォローしながら「なぜプログラミングをやるのか?」も学ぶ

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この記事の著者

岡田 果子(編集部)(オカダカコ)

2017年7月よりEdTechZine編集部所属。慶応義塾大学文学部英米文学専攻卒。前職は書籍編集で、趣味・実用書を中心にスポーツや医療関連の書籍を多く担当した。最近は英語学習のアプリやオンライン講座に興味がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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