ソニーのMESHを使って理科を学ぶ
今回体験したのは、島津理化による「MESH 驚きのプログラミングボードを使った未来の授業体験」のワークショップ。ソニーの電子ブロック「MESH」と、島津理化の「プログラミングボード IO-27」を使って、6年生で習う理科の授業を行うというものだ。
参加したのは小学生の親子のほか、教員や教育関係者など全7組。1組ごとにMESHやプログラミングボードの教材1セットが貸与され、島津理化のスタッフが先生となって、MESHの使い方、プログラミングボードを使った理科の実験を体験し、さらに実験による考察を行った。
今回使用した教材
身近なものの仕組みをプログラミングで再現する
島津理化では、このプログラミングボードを使った理科のプログラミング授業として、導入から実験、発表まで全4時間の授業事例を紹介している。今回のワークショップは主な要素をピックアップし、1時間半に短縮して体験を行った。
プログラミングボードを使った「理科でプログラミング教育」の授業設計
- 1時間目:MESHの使い方を学ぶ
- 2時間目:身の回りでプログラミングによって動くものを挙げ、その仕組みをグループで考える
- 3、4時間目:「プログラミングで電気の有効利用ができるのか」を実験し、考察、発表を行う
ワークショップでは、1、2時間目の操作や考察をまとめて行い、その後3、4時間目の実験の1つを体験した。
最初に行ったのは「MESHの使い方」だ。まず、「身近にあるプログラミングで動くもの」として、部屋の電気を例に挙げ、MESHを使ってその仕組みを体験した。
「ボタン」と「LED」ブロックを使い「ボタンを押すとLEDのMESHが光る」というプログラムを作成する。MESHのプログラム画面で、「ボタン」と「LED」のブロックを選んで、線でつなぐ。すると、MESHのボタンを押すとLEDが点灯するようになる。シンプルで簡単なプログラムだが、自分が作ったプログラム通りに目の前のブロックが動いたことを見て、子どもたちの興味はとたんに高まったようだ。
小学4年生の息子はScratchなどでビジュアルプログラミングに慣れていたこともあり、すぐに操作を理解し、どんどん進めていく。また、プログラミングの講座などでよくある光景だが、得意な子どもだと先生の示した例だけでは飽き足らず、自分で勝手にブログラムを組んでしまう。授業を行ううえでは、そうした脱線にも注意しなければいけないと感じた。