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イベントレポート(情報リテラシー)

スマホ制限は時間より内容――未成年とその保護者によるスマートフォン意識調査

 デジタルアーツが3月1日に「未成年と保護者のスマートフォンやネット利活用における意識調査」を発表した。この調査は同社がライフワーク的に取り組んでいる活動で、今回で10回目の調査発表となる。調査対象は、携帯電話・スマートフォンを所有する全国の小学4年生から高校生までの男女、未就学児から小学3年生までの子どもについては、その保護者となっている。有効回答数は1197で、調査期間は2017年1月10日から16日までの1週間。調査方法はインターネット調査。これまでの未成年のスマートフォンの利用率、利用するアプリ、フィルタリングの利用状況に加え、今年からはタブレット学習やプログラミング学習の興味や経験に関する調査も実施された。

デジタルアーツ 広報課 吉田明子氏

デジタルアーツ 広報課 吉田明子氏
デジタルアーツ 経営企画部 チーフエバンジェリスト 工藤陽介氏
デジタルアーツ 経営企画部 チーフエバンジェリスト 工藤陽介氏

小学生のスマートフォン利用が急伸

 まずスマートフォンの利用状況だが、10歳から18歳の未成年の80.3%がスマートフォンを利用している。これは昨年の数値より9.7ポイント上昇しており、調査開始(2011年11月)依頼、増え続けている。なお、スマートフォン所有者のうち、格安スマホ(3キャリア以外のSIM)の割合は13.5%だった。

子どもの80%はスマートフォンを利用している
子どもの80%はスマートフォンを利用している

 これを小学生全体でみてみると利用率は60.2%(前回比+22.3ポイント:以下同)。格安スマ-とフォンの割合は21.0%と全体より小学生の格安スマホの利用が目立つ結果となった。また、2013年から前回(2016年1月)までの調査では、小学生のスマートフォン利用率は30~40%を上下していたが、この1年で60%まで上昇した。

小学生のスマートフォン利用が急伸
小学生のスマートフォン利用が急伸

 この理由について、デジタルアーツ 広報課 吉田明子氏によれば、格安スマホの影響で(料金的に)小学生にも端末を持たせやすくなったことが、全体の底上げにつながったのではないかとのことだ。

 利用率上昇の傾向は中学生にもみられ、中学生全体では82.0%がスマートフォンを利用している。伸び率では、男子中学生が81.6%、前回比10.7ポイント増と、女子の同前82.5%、1.0ポイントと、スマートフォン男子が伸びた。高校生になると2014年6月の調査以来90%を超え今回は98.5%とほぼ飽和状態になってきた。女子高校生に限ってみれば100%の利用率となった。

高校生の利用率は98%超え
高校生の利用率は98%超え
女子高校生の利用率は100%
女子高校生の利用率は100%

フィルタリングの利用率は約50%

 フィルタリングの状況は、子ども全体で53.9%(+1.6ポイント)とほぼ半数が利用している。しかし、スマートフォンの利用率が急上昇したにもかかわらず、小学生全体のフィルタリング利用は51.0%(0ポイント)と増えていない。中学生、高校生ともにフィルタリングの設定は50%前後を維持しており、傾向としては微増だが設定率は上がっている(男子中学生のみー2.6ポイント)。

フィルタリングの利用率は50%前後から伸び悩み
フィルタリングの利用率は50%前後から伸び悩み

 購入時にフィルタリングの設定説明を受けたか、という質問項目では全体の49%(+1.9ポイント)が受けたと回答し、残りは受けていない(18.8%)、覚えていない(32.2%)という回答だった。説明を受けた割合は、前回調査より増えたものの、未成年者へのフィルタリング設定の説明は総務省、業界ガイドラインで決められたことのはずだが、およそ半数がフィルタリングの説明を受けた意識がないという問題が浮かび上がった。

およそ半数の子どもがフィルタリングの説明を受けていないか受けた記憶がないと答えている
およそ半数の子どもがフィルタリングの説明を受けていないか受けた記憶がないと答えている

 中高生になると、フィルタリングによるオーバーブロックが問題になることもあるが、小学生についてはフィルタリングの効果が期待できる。機能によっては利用時間を制限したり、有害サイトだけでなくアプリの制限も可能なので、成長にあわせた段階的な設定の説明と実施が望まれる。

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この記事の著者

中尾 真二(ナカオ シンジ)

フリーランスのライター、エディター。アスキーの書籍編集から始まり、翻訳や執筆、取材などを紙、ウェブを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは当時は言わなかったが)はUUCPの頃から使っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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