角川ドワンゴ学園は、「N中等部」を2019年4月に開校する。通学型のスクールで、第1号キャンパスは東京都内(新宿・代々木付近)で、定員は40名。9月13日から資料請求・出願受け付けを開始しており、2019年1月以降に入学テストの実施を予定している。
「N中等部」は、「常識を超えて、未来を創る。」をスローガンに、社会で求められる創造力を身につけるため、実践型授業を柱にしたカリキュラムで学習を行う、新しい教育コンセプトの“プログレッシブスクール”。
「N高等学校」(N高)につながる「探究学習」「先取り学習」「プログラミング学習」の一貫教育をカリキュラムの基本としており、「N中等部」~「N高等学校」の6年間を通して創造力を育成していく。
「探究学習」は、感情・思考トレーニングやチームワークトレーニングなどを行うライフスキル学習と、ケーススタディを通して課題解決や価値創造を学ぶプロジェクト型学習で構成されており、自分のやりたいことに近づくための主体的な学びを重視している。
「先取り学習」では、学習アプリ「N予備校」を活用して、論理性や教養の基礎となる国数英を映像授業で理解するまで学ぶ。自分のペースで学習できるので、基礎的な学習から大学受験の先取り学習も可能になっている。
「プログラミング学習」では、論理的な思考を学ぶとともに、幅広い教材から興味のあるテーマを自分のペースで学習するスタイルなので、仕事で使える本格的なプログラミングも学べる。
1期(学校休校日などを除く年間の登校日を12分割したもので、年間12期制となる)あたりの費用は、「Weekday Course」(週5)が6万4800円、「3 Days Course」(週3)が4万8600円、「1 Day Course」(週1)が3万2400円。そのほか、初年度は入学金などの諸経費が別途必要で、期ごとに設備管理費が別途1万800円かかる。
入学資格は、小学校卒業、またはそれに準ずるもので、2019年4月時点で中学校に在籍する者。第1回目の説明会は、9月29日にN高の代々木キャンパスで開催するほか、個別相談会も随時実施する。
「N中等部」開校の背景には、人工知能やロボットによって現在の仕事の約半分が代替可能になる今後の社会を、中学生がよりよく生き抜くための力や考え方を身につけられるよう、創造力や協働力など、社会で必要となる実践的な能力開発の教育が求められることや、平成28年4月に開校した「N高」での成果、通信制の中学校が制度上存在せず、既存の教育制度に適応できない中学生が少なからず存在している現状、教育機会確保法の施行に鑑みた不登校生徒への学習機会の提供がある。
なお、「N高」の全生徒・保護者に対して実施したアンケート調査では、生徒・保護者ともに8割以上が「満足している」と回答しており、角川ドワンゴ学園は「N高」の実績と教育ノウハウが、中学生にとって新しい学びの選択肢になると考えている。
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