Classiは、同社が提供する小中学校向け保護者連絡サービス「tetoru(テトル)」について、石川県小松市の全小中義務教育学校32校に導入されたことを、11月26日に発表した。8月より、tetoruの基本機能に加え、自治体連絡機能とプレミアムプランの活用を開始している。

小松市は、教職員の働き方改革推進と保護者との連携強化を目指し、新しいコミュニケーションツールの導入を検討していた。
導入の主な目的は、従来の電話や紙による連絡体制を見直し、デジタル化によって教職員の業務負担軽減を図ること、また、災害時などの緊急連絡や教育委員会からの重要なお知らせを保護者へより迅速かつ確実に伝達することで、情報共有の確実性を高めることにあった。
tetoruは、これらのニーズに応える多機能性、特に基本機能に加え、自治体連絡機能、個別連絡機能、翻訳機能などが評価され、公募型プロポーザルでの選定に至った。Classiは、7月8日に実施されたプロポーザルで三谷産業と協業して提案を行い、採択された。
小松市は、以下の機能を中心にtetoruを活用する。
(1)保護者連絡機能(基本機能・無償)
アプリを通じて学校からの連絡の一斉配信や、保護者からの欠席・遅刻・早退のオンライン連絡を実現する機能。保護者は都合のよいタイミングで情報を確認でき、兄弟・姉妹がいる場合は1つのIDで複数の子どもを登録できるため、連絡や情報確認の手間が省ける。
(2)自治体連絡機能(有償)
教育委員会から市内の全保護者へ、緊急連絡や行政情報などを一斉に直接配信する。これにより、学校が担っていた情報提供や調査、印刷・配布に係る負担を大幅に削減し、保護者への迅速なコミュニケーションを実現する。
(3)個別連絡機能(有償:プレミアムプラン)
保護者一人ひとりに連絡を配信できる機能。欠席や転入した児童生徒に対する個別フォロー、提出物の未提出、集金未納時の催促など、さまざまな連絡がスムーズに行えるようになる。
(4)自動翻訳機能(有償:プレミアムプラン)
配信された連絡が13の言語の中から選択した言語に自動で翻訳される機能。日本語を母国語としない保護者の情報格差を解消し、円滑なコミュニケーションの実現をサポートする。
なお、プレミアムプランに2026年4月から盛り込まれる予定の欠席連絡カスタマイズ機能(学校ごとの欠席連絡項目や内容のカスタマイズ)も来年度から活用される見込み。
また、小松市ではすでにtetoruと機能連携しているEDUCOMの統合型校務支援システム「C4th」が導入されていることから、C4thに登録された名簿情報(児童生徒、教職員)が自動でtetoruへ反映され、児童生徒に関する情報の管理を一元化することが可能になった。
tetoruは「手と手をとりあう」をコンセプトに2022年4月にリリースされた、小中学校と保護者をつなぐコミュニケーションツール。全国の小中学校の1割超にあたる、約5500校で導入され、児童生徒登録者数も230万人を突破している。学校現場の業務効率化と教育の質向上を目的に開発され、学校と保護者の連絡機能は無料で利用可能。有償オプションとして一斉連絡機能や集金機能も提供されている。
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