ベネッセコーポレーションは、全国の小学3年生〜6年生およびその保護者1032組を対象とした、ChatGPTなどの生成AIの認知、利用経験や今後の利用意向、利用する上で大事だと思うことなどに関するアンケート調査の結果を11月21日に発表した。同調査は、11月5日〜6日の期間に行われている。
調査対象者のうち小学生に、生成AIについて知っているかを尋ねたところ、「知っている」(45.9%)と「聞いたことがある」(28.8%)を合わせた割合は74.7%となっている。一方、保護者では「知っている」(68.9%)と「聞いたことがある」(20.7%)を合わせた割合が89.6%を占めている。今回の結果は2023年の調査結果(小学生:47.8%、保護者:74.1%)を上回り、ほとんどの家庭が「生成AIという言葉は知っている」という状況になっている。


生成AIを「知っている」と答えた小学生の子どもを持つ保護者に、自身の子どもは生成AIをどれくらい使っているかを尋ねたところ、「よく使っている」(15.8%)、「ときどき使っている」(38.4%)、「ためしに使ってみたことがある」(29.1%)を合わせた割合が80%超に達している。

同じく、生成AIを知っている小学生の保護者に、自身の子どもが生成AIサービスを使う際の環境について尋ねたところ(複数回答)、「保護者のスマートフォンやパソコンといったデバイスで子どもが使う」が42.6%でもっとも多い。「自分のスマートフォン・パソコンといったデバイスで自分が使う」(39.2%)がそれに続き、「保護者が子どもの代わりに調べる」は2割弱に留まっている。

同じく、生成AIを知っている小学生の保護者に、自身の子どもと生成AIの使い方について話したことがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答は50.9%に留まっている。2023年の調査結果(4割)からほとんど変わらなかった。

同じく、生成AIを知っている小学生の保護者に、自身の子どもが生成AIを使用してポジティブまたはネガティブな変化を感じたことがあるかを尋ねたところ、ポジティブな変化を感じた保護者は65.2%となっている。ポジティブな変化として「情報収集力が高まったと感じた」「考える力(思考力)が育っていると感じた」といった回答が寄せられている。
一方、ネガティブな変化を感じた保護者(49.3%)からは、「自分で考える機会が減ったと感じた」といった回答が寄せられた。

生成AIを知っている小学生に、生成AIと話すと楽しい・安心すると思うことがあるかを尋ねたところ、「よくある」(13.6%)と「たまにある」(34.8%)を合わせた割合が約半数に達している。
また、わからないことがあったときに、人に聞く前にAIに聞くことがあるかを尋ねたところ、「とてもあてはまる」(15.7%)と「まああてはまる」(41.2%)を合わせた割合が約6割を占めた。
しかしながら、生成AIの答えが間違っていると思ったことがあるかという質問では、「とてもあてはまる」(12.9%)と「まああてはまる」(45.7%)を合わせた割合も約6割に達している。


同じく、生成AIを知っている小学生に、学校の授業・宿題で生成AIを使ったことがあるかを尋ねたところ、「ある」とする回答が36.9%となっている。

生成AIを知っている小学生およびその保護者に、生成AIを使う際に大事だと思うことを尋ねたところ、親子ともに「個人情報は入力しない」が最多となっている。

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