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経済的・生活上の困難がある世帯、高1の保護者の約半数が「就学を続けられない可能性がある」と回答【セーブ・ザ・チルドレン調査】

 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、経済的や生活上の困難がある世帯に対し、中学・高校の入学に関わる費用の一部を支給する「子ども給付金 ~新入学サポート 2025~」を実施している。このたび、同給付金を利用した世帯を対象に、中学・高校の卒業・入学にかかった具体的な費用や、政府への要望に関するアンケート調査を実施し、その結果を10月30日に発表した。同調査は、8月1日~17日の期間に行われ、保護者436名、中高生148名から有効回答を得ている。

 調査結果によれば、卒業・新入学、入学後の就学でかかった「制服代」「卒業アルバム代」「教科書・教材費」「パソコン・タブレット代」は、2024年度に行われた調査の結果と比較して上昇している。とりわけ、「制服代」は中学1年生、高校1年生ともに約1万円上昇した。

 調査対象者のうち保護者に、高校入学の際にパソコンやタブレット端末の購入またはリースが必要だったかを尋ねたところ、「必要だった」という回答が国公立では49.2%、私立では61.5%に達している。

 同じく保護者に、高校入学にあたってパソコンやタブレット端末を購入する際に、公的な補助金や助成金があったかという質問では、「あった」という回答が国公立では41.9%、私立では1.7%となっている。

 高校1年生の保護者に、高校への入学時の心配事を尋ねたところ(複数回答)、「経済的な理由により就学を続けられない可能性がある」(45.0%)が最多となっている。高校の就学継続にあたり負担となっている費用としては、「通学時の昼食費」「学校納付金」「制服・指定品の購入費」が半数を占めた。

 さらに中高生に対し、中学や高校入学時の悩み事を尋ねたところ(複数回答)、「親がお金のやりくりに苦労していた」(79.7%)がもっとも多い。悩み事の自由記述では、「中学校の入学準備にお金がかかってしまったので、生活がさらに苦しくなってしまった」という回答も寄せられている。

 卒業・新入学にかかる費用に対して、どのような支援が必要だと思うかを尋ねたところ(複数回答)、「制服・運動着などを安く買えるようにすること」という回答が中高生で73.0%、保護者で67.7%で最多となっている。そのほか、「学校に必要な教科書や副教材は学校が用意すること」「学校指定品をなくして、安い商品を選べるようにすること」が半数超に達している。

 なお今回の調査結果を受け、同法人は困難な状況にある子どもの学ぶ権利を保障すべく、以下を国や関係省庁、自治体に対して提言していくという。

  1. 就学援助や高校生奨学給付金など、授業料以外の費用に対する経済的支援の拡充
  2. 学用品の備品化、購入品の選択肢の拡大、私費負担は援助額内に
  3. 高校入学前の準備金の創設
  4. 高校の授業料の立て替え払いの実態把握と、真に立て替えのない運用へ
  5. 高校のパソコン・タブレット代の無償貸与・補助の都道府県ごとの詳細な実態把握
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