LINEヤフーは、同社の運営するスマートフォン専用リサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」による、全国の中高生を対象とした塾・予備校など学校外での学習状況や進路に関する調査の結果を10月30日に発表した。同調査は、9月22日〜24日の期間に行われ、1030件の有効回答を得ている。
調査対象者に、学校の授業以外の勉強として取り組んでいるものを尋ねたところ(複数回答)、中学生では「【実際に通う/対面】の塾・予備校」が4割台後半でもっとも多く、男子中学生では5割強を占めている。「通信教育」が1割台半ばでそれに続き、女子中学生では2割弱とやや高めだった。
高校生では「特にやっていない(学校の授業だけ)」が5割強で最多となり、取り組んでいるものは「【実際に通う/対面】の塾・予備校」が約3割でもっとも多い。また、「AIを使った学習」「オンライン学習アプリ」は1割強で、男子高校生よりも女子高校生でやや高い傾向がみられた。

学校の授業以外の勉強として「【実際に通う/対面】の塾・予備校」または「【オンライン】の塾・予備校」を挙げた人に、学習塾・予備校を利用する理由を尋ねたところ(複数回答)、中学生では「苦手科目を克服したいから」と「学校の定期試験対策のため」がどちらも4割台で最多となっている。男子中学生では、「模試やテストを受けられるから」「家族や友だちにすすめられたから」が4割前後で、女子中学生よりも高かった。
高校生では「自宅以外の勉強場所として利用できるから」が4割強でもっとも多く、女子高校生で高い傾向がみられる。以下、「苦手科目を克服したいから」「勉強の習慣・やり方を身につけるため」「受験や進路に関する情報が得られる/相談できるから」が3割台で続いている。

学校の授業以外の勉強として「オンライン学習アプリ」を挙げた人に、オンライン学習アプリを利用している理由を尋ねたところ(複数回答)、全体では「自分のペースにあわせて勉強できるから」が4割強で最多となっている。以下、「学習時間や達成度がわかるから」「ゲーム感覚で楽しく学べるから」が約3割で続いた。また、中学生の方がモチベーションアップや先取り、試験・復習面で高い傾向がみられる。

学習塾・予備校を選ぶ際に、「あったらいいな」と思うサービスとしては(複数回答)、中学生では「勉強の成果に応じて、ポイントや特典がもらえる」が男子中学生で3割強、女子中学生で4割台半ばとなり、もっとも多い。以下「食事や軽食が利用できるサービス」「自習室の機能が充実」「ゲーム感覚や仮想空間で楽しく学べる」が3割前後で続いている。
高校生では男女ともに「自習室の機能が充実」が3割強で最多となっている。以降、男女で順位は異なるものの「食事や軽食が利用できるサービス」「勉強の成果に応じて、ポイントや特典がもらえる」「自習室やオンライン自習室の利用」が2割台でそれに続いた。また女子高校生では、ランキング外ながら「勉強のストレスや不安を相談できる」が2割強とやや高い。

自身の進路について情報収集を行っているか、情報収集している人にはその情報源を尋ねたところ(複数回答)では、中学生では「情報収集をしていない」が2割台後半を占め、男子中学生では約3割に達している。情報収集している人の情報源は、「家族や親せきの話」が男女ともにもっとも多い。「家族や親せきの話」「友だちや知り合いの話」の項目については、男子中学生よりも女子中学生で高い割合となった。
高校生では「情報収集をしていない」が約2割で、情報収集している人の情報源は、「気になる学校のホームページ」が最多となり、男子高校生で約3割、女子高校生で4割弱となっている。女子高校生の方が全体的に各項目の割合が高く、とりわけ「気になる学校の入学案内やパンフレット」や「気になる学校の見学・オープンキャンパス」は男子高校生を10ポイント以上も上回った。男子高校生では「学校の先生」が2位にランクインしている。

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