リクルートは、同社の提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」が、スタディサプリ編集部の高校生エディターと公式LINE登録者を対象に実施した、生成AIに関するアンケート調査の結果を9月16日に発表した。同調査は、7月21日〜23日の期間に行われ、688名から有効回答を得ている。
調査対象者に、学校や学習観点での生成AIの使用シーンを尋ねたところ(複数回答)、「総合的な探究の時間などの調べ学習」(58.1%)が最多となった。以降、「課題の自己採点や添削」(42.2%)、「生成AIを活用した教材やテスト問題の活用」(26.1%)が続いた。

生成AIに何らかの質問をした際、回答をどのように扱っているかを尋ねた質問では、「自分なりの解釈で情報を整えて使う」が60.8%に達しており、「そのまま使う」は13.7%に留まっている。

生成AIを使いこなす力は将来どんな場面で役立つと思うかを尋ねたところ、「効率的な情報収集や整理」「人と違う視点を持つためのヒントを得るのに使う」「資料作成などでの表現力を高めるために使う」といった、仕事での補助ツールのような活用方法をイメージする回答が上位を占めた。
一方で、「生成AIを使えることで就職や進学に有利になると思う」といった、生成AIを使えること自体が強みという考え方は少数に留まっている。

生成AIが進化した未来で、自身の将来の夢はどう変わると思うかを尋ねた質問では、「生成AIによって、夢がもっと実現しやすくなる」(24.3%)、「生成AIと協力することで、夢の内容がより高度になる」(20.3%)が上位を占めた。一方で、「生成AIにできないことを目指すようになる」(15.6%)という回答もそれに続いている。

この先、生成AIが進化した際にもっとも「大切にしたいもの・こと」を尋ねたところ、「人とのつながりやコミュニケーション」(29.9%)が最多となった。続いて、「自分で考える力や創造力」(17.6%)、「感情や思いやりなど、人間らしさ」(10.6%)という結果となっている。

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