小学館は、同社の刊行する少女まんが誌『ちゃお』の読者やその家族を対象にした、「メディアの利用状況」に関するアンケート調査の結果を9月10日に発表した。
同社は、小学校低学年女児向け雑誌『ぷっちぐみ』と少女まんが誌『ちゃお』の読者とその家族を対象にしたアンケートを定期的に実施している。2022年8月には、女子小学生(JS)のリアルな本音を各編集部の視点で定期レポートする「JS研究所」を発足した。
今回の調査のうち、「ChatGPT」に関する調査は『ちゃお』2025年6月号アンケートとして1000件、「テレビの視聴実態」「各種SNS・動画プラットフォームの利用時間」に関する調査は『ちゃお』2025年6月号BIGアンケートとして500件の有効回答をそれぞれ得ている。いずれも調査期間は5月2日~30日となっている。
調査対象者に、生成AI「ChatGPT」の利用状況を尋ねたところ、「使ったことがある」という回答は10.5%に達し、「使ったことはないが興味はある」の回答も22.6%となった。

ChatGPTを「使ったことがある」と答えた人に、具体的な使い方を尋ねた質問では、「画像を加工したいとき」がもっとも多く、そのほか「宿題の問題について聞く」「4コマまんがの作成」「悩みを相談する」「献立作成」といった、多岐にわたる活用法が寄せられている。

1日のテレビ視聴時間を尋ねたところ、「1時間以上〜2時間未満」(30.0%)が最多となり、「2時間以上〜3時間未満」(16.0%)および「3時間以上」(17.6%)と合わせた63.6%が、毎日1時間以上テレビを視聴していることがわかった。一方、「ほとんど見ない」という回答は2.8%に留まっている。

1日のスマートフォン・タブレット端末の利用について、SNS・動画プラットフォーム別の利用時間を尋ねた質問では、「YouTube」の利用は82.8%に達した。「1時間以上〜2時間未満」(22.2%)、「2時間以上〜3時間未満」(10.4%)、「3時間以上」(6.6%)を合わせた1時間以上の視聴は39.2%となった。

そのほか「TikTok」の利用割合は24.8%、「X」の利用割合は15.8%、「Instagram」の利用割合は23.0%に留まり、その多くが「30分以内」のライトな接触であることが明らかになっている。



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