PeopleXは、香川大学に、同社が提供する対話型AI面接サービス「PeopleX AI面接」が導入されたことを、8月25日に発表した。

PeopleX AI面接は、「候補者に寄り添う、対話型AI面接官」が特徴のAI面接サービスで、公平・客観的な面接機会の提供、公正な採用選考の実現に寄与する。応募者は24時間いつでもどこからでも面接を受けることができ、企業は、より多くの面接の実施と面接対応の工数削減を同時に実現できる。

同学は、これまでの選考では、書類選考を行った後に面接を2回実施するというプロセスをとっていた。そのため、応募数の多さから工数がかかること、書類選考での評価にばらつきが生じること、書類だけでは人物像が十分にわからずよい人材を不合格としている可能性があることが課題だった。
選考の工数や評価に関する課題を背景として、職員の採用選考においてAI面接を活用することとなり、同サービスを導入。すでに2025年度の事務職員採用選考において活用を開始している。書類の提出後、すべての受験者にAI面接を受けてもらうこととし、書類とAI面接の結果とで第一次選考を行うこととした。
これまでの第一次面接は面接者2名で実施していたところ、4名で同時に録画データを確認し、意見交換をしながら合否を決定。より多くの視点で評価・判断することが可能となった。また、これまでであれば書類選考で不合格としていた応募者で、AI面接を通じて人柄を確認できたことにより、次の選考へ進んだというケースがあった。加えて、応募者全員の録画データを確認するため一定の時間はかかるものの、従来と比べ、全体で約40時間の削減につながった。さらに、AI面接での各回答のAIによる要約により、第二次選考(対面面接)の資料としても活用できた。
同学では、AI面接を選考過程に組み込んだ中でも、応募者への事前の案内を行うことで滞りなく選考が進んでいる。今後は、AI面接を経た採用者がどのような働き方をするかも意識し、中長期的な観点で効果を検証していくこととしている。
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