SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ニュース

岐阜県飛騨市、子どもの生活に寄り添う学校作業療法士の人材育成モデル確立のための取り組みを実施中

 岐阜県飛騨市は、小中学校に作業療法士(OT)が定期的に滞在する「学校作業療法室」の設置を推進している。このたび「学校作業療法室」の安定運営に欠かせない、学校作業療法士の人材育成モデル確立に向けた取り組みを行うことを7月31日に発表した。

 飛騨市による学校作業療法室設置の取り組みは、全国で初となる。飛騨市内に拠点を有する、NPO法人のはびりすに市が委託し、2023年度から市内の小中学校全8校を対象に設置した。

 一方で、今後も安定して学校作業療法室を運営していくには、学校作業療法士の育成と確保が大きな課題となっている。これらのことから、2025年度は地域おこし協力隊制度を活用した新たな人材育成モデルの試行によって、学校における作業療法士の育成と確保に取り組んでいる。

教室で子どもたちと関わる学校作業療法士の奥津光佳氏
教室で子どもたちと関わる学校作業療法士の奥津光佳氏

 学校作業療法室では、身体と心のリハビリ専門家である作業療法士(OT)が、月に2回各校を訪問して日中滞在する。学習や生活の困りごとに対し、児童生徒の立てた目標を達成するためのアプローチなどの作戦を一緒に考える活動をはじめ、それぞれの子どもの個性に寄り添ってサポートや訓練を行っている。具体例は以下のとおり。

  • 「鉛筆を上手に持てない子」→遊びながら手の力を育てるトレーニング
  • 「椅子に座るのが苦手な子」→バランスボールや姿勢改善の指導
  • 「友だちとうまく遊べない子」→社会性を育むグループワークなど

 子どもたち自身が「できた!」という経験を積み重ねることで、自信を取り戻して楽しく学校に通い、健やかに生活できるようにする。

校内に設置された学校作業療法室(上)と、子どもたちと「作戦」を考える奥津氏
校内に設置された学校作業療法室(上)と、子どもたちと「作戦」を考える奥津氏
校内に設置された学校作業療法室(上)と、子どもたちと「作戦」を考える奥津氏

 今回飛騨市では、学校現場における作業療法を学びたい作業療法士を、地域おこし協力隊員として4月から募集し、実際に育成を進める取り組みを始めている。育成の過程で、同市の学校作業療法室に貢献してもらい、その後は同市に残って活動したり市外で働いたりと、飛騨市や全国の学校作業療法士の育成・充実を推進していく。

 飛騨市はこれらの取り組みを通じ、学校現場における作業療法士育成の拠点として、日本全国のモデルとなることを目指している。

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EdTechZine(エドテックジン)
https://edtechzine.jp/article/detail/12848 2025/08/04 18:30

おすすめ

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング

イベント

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング