ECCは、文部科学省の「小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業(AIの活用による英語教育強化事業)」に採択されたことを、6月12日に発表した。
同事業では、全国の小学校・中学校・高校12校と連携して、AIの活用による英語教育の抜本的強化を目的に、AIを搭載した同社の学習支援アプリ「ECC Study Assist」を英語教育に活用する。

「ECC Study Assist」を用いた英語教育の実践を通じて得られた知見を学校間で共有することによって、多角的な視点から効果的なAIの活用方法を検証する。さらに産学官で連携しつつ、AIを活用した英語教育の実践の普及を図る。
同事業における具体的な取り組み内容としては、同アプリを用いてAIと実践的な英会話練習を行うことで、児童生徒の発話量を増やしながら、発話に応じて展開する会話練習で思考力・判断力・表現力や即興で話す力を育成する。
さらに、AIを英語教育に活用することによって、一人ひとりに合った個別最適な学びや、個に応じた指導の充実を図る。授業では教員たちが「AI英語活用リーダー」となり、校種を越えて授業の相互視察や意見交流を実施し、AI活用のノウハウを共有することで、学校教育におけるAI活用の効果的・現実的なバランスを検証していく。
実施期間は4月28日〜2026年1月31日で、モデル校は全国の小学校が5校、中学校が4校、高校が3校の計12校となる。

「ECC Study Assist」は、AIを相手に実践的な英会話練習できる学習支援アプリ。生成AIを活用した自由会話機能を搭載しているため、授業で学習したトピックなどについてAIと自由に会話を展開可能で、児童・生徒自身の自発的な発話を促進して会話練習を支援する。
なお、現在以下のモデル校にて公開授業が予定されている。そのほかの学校でも順次、公開授業が実施される予定。
- 近畿大学附属小学校(奈良):6月17日
- 賢明学院小学校(大阪):6月25日、27日
- 立命館守山高等学校(滋賀):6月26日
- 熊本市立託麻中学校(熊本):7月2日
- 宝仙学園小学校(東京):7月7日
- 洗足学園小学校(神奈川):7月9日
- 伊丹市立笹原中学校(兵庫):7月15日
- さやか星小学校(長野):7月18日
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