日本システム技術は、同社の運営する大学向けアルムナイサービス「ALUPA(アルパ)」において、デジタル庁が提供する「デジタル認証アプリ」を活用した本人確認を可能にすることを4月30日に発表した。この連携により、卒業生に対するサービスの向上と大学の業務効率化を図る。

大学向けアルムナイサービス「ALUPA」は、学生が大学卒業後もコミュニティを形成し、学びの機会を得られるプラットフォームとして、2024年8月に提供が開始されている。同サービスでは、卒業生の住所や就職先といった最新情報の取得を支援すべく、2025年4月に「卒業生情報変更」機能が追加された。
今回の「デジタル認証アプリ」を活用した本人確認は、全国でマイナンバーカードの交付率が75%を超えていること(総務省「マイナンバーカード交付状況について」より)や、2024年6月の「デジタル認証アプリ」提供開始を受けて行われた。「ALUPA」における「卒業生情報変更」機能のリリースにあわせて、セキュリティレベルの向上と卒業生の本人確認処理の簡素化、大学の本人確認作業の効率化を目的としている。
「卒業生情報変更」機能では、卒業生が自身の氏名、電話番号、住所、職歴といった最新情報の登録・更新が可能になっており、大学は卒業生が登録・更新したデータを出力することで、卒業生の最新情報を取得できる。卒業生が最新情報を登録・更新する際、「デジタル認証アプリ」を用いて本人確認を行うと、卒業生は本人確認書類のアップロードが不要となり、利便性の向上につなげられる。また、本人確認書類の偽造も防げるので、大学の本人確認作業にかかる業務が効率化される。
今後は2025年度中を目処に、卒業証明書など各種書類の受付・発行がデジタルで可能な証明書発行サービスの提供を予定する。より本人確認の精度の高さが必要となる証明書の発行でも「デジタル認証アプリ」を活用した、安全で簡単なサービスを提供していく。また、学部や学科、サークルといった在学時代に所属した組織・グループ単位で交流ができるコミュニティ機能や、大学の寄付金受付機能の実装も2025年度中に予定している。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア