FCEと京都府総合教育センターは、教育現場のデジタル変革と教職員の業務効率化を目的とした実証事業を開始することを、4月14日に発表した。

同プロジェクトは、FCEの提供する学校向け生成AI活用プラットフォーム「FCEプロンプトゲートアカデミック」を活用し、センター所員および教職員の日常業務の効率化を図る。近年急速に進む教育分野のデジタル化を受け、センター所員および教職員の業務負担を軽減し、教育品質を向上させることを目的に実施する。
FCEプロンプトゲートアカデミックは、教職員のための生成AI活用支援プラットフォーム。生成AIの初心者でも効果的な活用を可能とするために、学校現場に特化したプロンプト(AIへの指示文)を多数搭載し、教職員の業務負担軽減と教育の質の向上を支援する。
両者は、2026年3月までの期間、主に次の3点に関する実証事業を行う。
1.センター所員および教職員の業務効率化
文書事務処理や資料のまとめの効率化などを通じて、センター所員の時間的な負担を減少させる。また、このノウハウをもとに教職員研修や授業準備の効率化などを検討し、教職員の時間的な負担の減少にも波及させる。
2.教育品質の向上
生成AIにより業務の効率化を図ることで、センター所員の研修講座の質向上に係る環境を整備する。また、このノウハウをもとに教職員がより創造的な教育活動に集中できる環境整備を支援する。これにより児童生徒の学習意欲、学習体験の向上を目指す。
3.各種データ分析による方針策定支援
収集したデータを分析し、教育政策や校内の方針策定に活かすことができる。実証事業では、定期的な振り返りの機会を設け、フィードバックを行いながら実施していく。また、成果指標として、「負担感のアンケート調査(センター所員を対象に業務負担感の変化をアンケート)」「目標到達度の評価(設定した数値目標の達成度)」などを行う予定。
実証事業後の展開については、取り組みの標準化、および全国のほかの教育機関への普及を計画している。
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