ハイパーブレインは、教育現場の状況や教員の働き方改革の進捗などを即時把握できる、市町村の教育委員会向けダッシュボードシステム「See+board(シーボード)」の提供を4月1日に開始した。

ハイパーブレインでは、これまで25年以上にわたり教育の情報化を支援し、そのノウハウをもとにヘルプデスクやICT支援員による現地サポートなどを提供してきた。今回提供を開始した「See+board」は、同社が学校現場に提供していたICT支援ツールを教育委員会向けに再構成したものとなる。同製品では、AIチャットボット「EQ.bot」、授業事例の相互共有サービス「SmileHub」、教育情報特化データベースシステム「d+tas」の活用データや、天候などの外部情報をまとめて表示する。
教育委員会の担当者が、執務室から「いま、管轄地域の学校群で何が起きているのか」をひと目で把握可能となり、成果の可視化や素早い意思決定ができるようになる。
おもな利用例としては、保護者からの問い合わせ対応を自動化するAIチャットボットの稼働履歴から、これまで教員が対応していた数や時間帯、それらを自動化したことによる働き方改革の成果を可視化する。また保護者や教員、ICT支援員などからの問い合わせ情報による教育現場の状況把握、他校の指導案や教材、授業事例などの共有による授業研究の効率化などが想定されている。

今後は、あらゆる学校データを教育行政向けに可視化するインターフェースの実現に向け、他社製品の情報を取り込める柔軟なAPIを搭載してく予定。まずは同社システムの導入実績がある自治体から利用を開始し、3年で100機関での導入を目指す。
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