追手門学院大学は、「教育の質保証」と「学修成果の可視化」の一環として、同学の特色あるプログラムを修了して身につけた知識やスキルを学修履歴として記録・証明する「マイクロクレデンシャル」の仕組みを取り入れ、その成果をデジタル上で証明する「オープンバッジ」の運用を4月から開始した。

同学が提供するオープンバッジは、オープンバッジ・ネットワークのプラットフォームを活用し、同財団が提供する「オープンバッジウォレット」上で一元管理できるほか、同学独自開発の「OIDAIアプリ」上でも表示され、学修履歴として確認できる。まずは、全学部生が履修可能な共通教育科目で展開される次の3つのプログラムの修了者に対して、順次オープンバッジを発行する。
1.数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル/応用基礎レベル)
文部科学省に認定されたプログラムで、現代社会において不可欠なデータサイエンス、データリテラシー、AIに関する基礎的および実践的な素養を身につけることを目的としている。
2.グローバルコミュニケーションプログラム(異文化理解/異文化実践)
多様な文化や視点を受け入れ、異文化環境においても、さまざまなステークホルダーと円滑にコミュニケーションを図りながら、目的や目標の達成に向けて意見やアイデアを創出する力を養う。
3.「チームで協働する力」プログラム(リテラシー/実践)
社会の中でチームとして協働し、パフォーマンスを最大化するために必要な5つの力(主体性・傾聴力・発信力・柔軟性・規律性)の修得を目指す。
各プログラムには現時点で2段階のレベルが設定されており、レベルごとにオープンバッジが用意されている。学生は指定された科目の単位を修得するなど、所定の要件を満たすことで、それぞれのバッジを取得することができる。
今後は、学部の専門科目で展開されるプログラムや、学部横断型の教育科目への導入も視野に入れ、さらなる活用が検討されている。また、同学の社会人教育プログラムを展開するOIA(大阪城イノベーションヒルズ・アカデミー)が提供する「次世代経営人材育成プログラム」などへの展開も見据えている。
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