辞典協会は、教職員や学習支援従事者などの教育関係者を対象に実施した、辞典の活用実態や辞典使用に関する考え方についてのアンケート調査の結果を、3月31日に発表した。同調査は、2024年12月5日〜19日の期間に行われ、1万5008名から回答を得ている。
調査対象者に、児童・生徒・学生に辞書の使用を勧めているかを尋ねたところ、「勧めている」とする回答が約70%となった。中でも、小学校・中学校・高校の国語・英語の教員は、80%超が辞書の使用を勧めている。また、「紙、電子を問わず辞書利用を勧めている」がもっとも多く、「紙の辞書を勧めている」がそれに続いた。

児童・生徒・学生への語彙指導に、もっとも相応しいもの・役立つものを尋ねた質問では、「紙とデジタル」(40%)が最多となり、「紙の辞書」(35.7%)がそれに続いている。教員の所属・担当教科別でみると、小学校、中学校(国語)では、「紙の辞書」が50%超となった。「電子辞書」「Googleなど検索エンジン」は総じて低い傾向にあるものの、高校(英語)では「電子辞書」が26.6%に達し、他の学齢よりも10ポイント以上高い。


辞書を使うことで、どのような力がつくと考えるかを尋ねたところ(複数回答)、「語彙力」(71.7%)がもっとも多く、「情報収集力」(58.5%)がそれに続いた。所属・担当教科別でみると、小学校、中学校(国語・英語)、高校(国語・英語)では「語彙力」が8割超に達している。また、中学校(英語)、高校(英語)では「表現力」が「読解力」を上回った。

辞書を使用している方が、児童・生徒・学生の学力が向上すると思うかを尋ねた質問では、「とても思う」と「思う」を合わせた割合が86.7%に達している。その理由としては、「例文や語句の由来、同義語、対義語など1つの単語から背景や多くの情報が得られる」「調べる習慣、調べ学習によって学習能力が上がるから」「探す根気強さと見つけるまでの情報収集力、語彙力の増加は学力の向上につながると思うため」といった意見が寄せられている。

児童・生徒・学生に、積極的に辞書を使用してほしいと思うかを尋ねたところ、「とても思う」と「思う」を合わせた割合が88.5%に達した。その理由としては、「辞書引くことが、学力向上につながる」「調べることはスマホやネットを使うだけではないことを知ってもらいたい。さまざまなツールを使いこなすという意味で、辞書を扱えるようにしていけば、知識や視野が広がる」「知識とともに、自分が必要とする情報を得るための判断力や思考力を養えるから」といった意見が寄せられた。

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