イー・ラーニング研究所は、小学生の子どもを持つ保護者および親族に子どもがいる人を対象に実施した、「教育トレンドトピックと教育現場の変化に関する意識調査」の結果を3月24日に発表した。同調査は、2月5日〜28日の期間に行われ、343名から回答を得ている。
調査対象者に、近年教育現場の取り組みが大きく変わってきていると思うかを尋ねたところ、「変化している」とする回答が約6割となった。

教育現場において、新たな取り組みが前向きに進められていると感じるかを尋ねた質問では、「前向きに進められている」とする回答が約3割に留まり、「わからない」が過半数となっている。

教育現場をよりよくするために、必要だと思うこととしては(複数回答)、「テストだけでない学習評価の在り方」が約7割でもっとも多く、「教育方法の多様化」「生徒一人ひとりの個性に合わせた指導」がそれに続いた。また、「教師の働き方改革」や「保護者との連携強化」といった回答も一定数寄せられている。

推進が進んでいる、教育に関するキーワードの認知度を尋ねたところ、「非認知能力の育成」の認知度がもっとも高く、「部活動の地域移行」の認知度がそれに続いて高かった。

推進が進んでいる教育に関するキーワードを、どこで知ったかを尋ねた質問(複数回答)では、「新聞やTV、Webなどのメディア」が最多となった。一方で、「学校などの教育機関」という回答がもっとも少ない。

新たな取り組みを推進していく上で、必要なことは何かを尋ねたところ(複数回答)、「グローバルな視点の育成」が7割超でもっとも多く、以下「親や教師の意識と知識」「充実した教材やカリキュラム」がどちらも約6割で続いている。

2025年度に、教育現場でより一層強化すべきだと考えることとしては(複数回答)、「金融教育の推進」が約8割を占めて最多となり、「AIの活用やプログラミング教育の深化」がそれに続いた。

今後、子どもたちにチャレンジしてほしいことを尋ねた質問(複数回答)では、「金融に関する教育」がもっとも多く、「非認知能力などの学力では測れない能力」「グローバルコミュニケーション」「プログラミング教育」を挙げる回答も多く寄せられている。

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