Foraは、教育現場の課題解決と探究学習の充実を目的として、コーナーとの協業を開始したことを3月25日に発表した。

Foraは、2018年に「探究学習」の支援を開始し「生徒の学び続ける意欲と能力を高めること」を教育目標に掲げている。生徒1人ひとりの異なる興味関心や課題意識のポイントに合わせた「深い探究」と、「持続可能性」を念頭においた学校・教員とのカリキュラム開発に注力。教材・コンテンツの開発提供や、専門人材の派遣などを行っており、これまで80校以上に導入されている。
コーナーは、多様な知見・専門性をもつ人事プロフェッショナルを企業につなぐことによって、課題解決の実務支援を行ってきた。人事領域では、より多角的な視点、戦略的思考力、対話・コーチングスキル、データ活用力などが必要とされることから、企業への専門的な知見・スキル支援のため、同社には1万人のプロフェッショナル人事が登録されている。
今回の協業により、Foraの探究学習支援とコーナーの人事プロフェッショナルの知見を活用した伴走支援を組み合わせて、探究学習の目的達成を後押しする。
具体的には、人事パーソンを探究学習のための「学校伴走コンサルタント」としてマッチングし、教員に寄り添いながらカリキュラム設計をサポートする。人事パーソンのキャリア面談やコーチング経験を活かして、教員が生徒の関心・知的好奇心を引き出せるようフォローしたり、人事の問題解決のプロセスを活用して、生徒の思考を深めるプロセスを整理したりなどを想定している。人事のプロフェッショナルがもつ「人と組織の課題解決」の知見・スキルが発揮されることで、教員の負担が減らせるだけでなく、生徒への指導の質も向上でき、探究学習の「深さ」を高めて、より実践的で価値のある学びの実現が期待される。
今後の展望としては、4月1日に学校伴走コンサルタントの募集要項を特設ページにて公開し、募集を開始する。その後、学校伴走コンサルタントへの研修を実施し、7月頃からは教員への伴走コンサルタント提供を始める。
2年目以降の新規募集時には、2025年度のコンサルタントがメンター役になってフォローすることによって、探究学習支援そのものの持続可能性にも寄与していく予定となっている。
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