シブタン(シブヤ探究Lab)と渋谷区教育委員会は、児童生徒の学びを街全体で支え、区立小学校および中学校における「探究『シブヤ未来科』」の充実を図るべく、連携協定を締結したことを、2月23日に発表した。同協定では、渋谷区教育大綱に掲げる「つくろう。ちがいを活かし合える、未来の学校。」の実現に向けて、保護者、地域、企業などとの連携促進・強化を目指していく。

シブタンは、子どもたちの学びを支える応援団として、区立小・中学校のPTAの有志が設立した団体となる。今回、両者で締結された協定に基づく、連携・協力事項は以下の通り。
- 区立学校と地域・企業等とのコーディネート支援
- 区立学校と連携する地域・企業等の発掘・活用の支援
- 区立学校の要望に基づき、企業が提供する学習プログラムの調整
- 学習発表会の企画および実施の支援
今回の協定締結によって、学校・行政・PTA・地域・企業との連携のもと、探究的な学びを実現・促進するエコシステムを構築する。それにより、渋谷区立幼稚園・小学校・中学校と地域・企業との連携・協働が、より一層推進されることになる。
「探究『シブヤ未来科』」は、渋谷区の公立小・中学校において2024年4月にスタートしている取り組み。午前中は通常の授業を行い、おもに午後を中心に子ども主体による探究の学びが展開される。文部科学省の「授業時数特例校制度」を活用して、総合的な学習の時間を全区立小・中学校で拡充させている。幼児期に経験する、遊びに没頭したときに抱くワクワク感や好奇心、1人ひとりに備わった自ら学ぶ力や感受性を発揮し、学んだ知識を生かして新たな知見を創造していく。
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あわせて、子どもたちの学びの集大成となる「令和6年度探究フェス発表会」が、3月12日13時45分〜16時30分に国立代々木競技場 第二体育館(東京都渋谷区)にて開催される。同イベントでは、渋谷区立全校(小学校18校、中学校8校)の生徒・教員が集まり、保護者・企業・教育関係者など多くの来場者を迎えて、生徒達の発表や教育専門家による講演会を行う。
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