VISHは、同社が開発・提供する教育機関向け連絡システム「Chimelee(チャイムリー)」において、スクールバスの運行時に児童生徒の乗車・降車を管理できる「バス乗降車管理機能」をリリースしたことを、2月18日に発表した。同機能により、学校やバス運行会社は児童生徒のバス乗降車状況をリアルタイムで確認でき、保護者は子どもがバスに乗り降りした際に通知を受け取ることが可能となる。

国内の15歳未満の子どもの数は減少しており、そのため必然的に学校の統合が全国で進んでいる。


文部科学省の調査では、2019年から2023年度の期間に、730件の公立小中学校の統合が行われ、1748校が743校になっている。
学校統合の際に重要な課題のひとつが、遠距離通学となる児童生徒の通学支援であり、その支援方法として多く検討・実施されるのがスクールバスの運行となる。文部科学省の調査によると、2022年度~2023年度に行われた学校統合(293件)によって、統合後にスクールバスでの通学が統合前の2倍となった事例が確認されている。

スクールバスを導入するにあたり、以下のようなさまざまな課題や懸念がある。
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導入前の課題
- 導入に当たっての費用の確保(車両購入費や人件費など)
- 運行ルートとバス停の設計・設置
- 運行事業者の確保
- 保護者への説明
- 地域住民の理解
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導入後の課題
- 適切で安全な運行管理
- 保護者との連携
- 保護者の不安軽減
- 地域住民との連携
こうした課題に対し「Chimelee」では、導入後の課題解決を支援する機能を搭載している。既存機能である「バス乗車管理機能」「メール機能」「バス位置情報配信機能」では運行管理や保護者との連携強化、保護者の不安軽減をサポートしているが、今回リリースを行う「バス乗降車管理機能」の活用で、より安全な運行管理と保護者の不安軽減を実現できる。
「バス乗降車管理機能」の特徴は以下の通り。
その1:乗車・降車時はQRコードで簡単打刻
バスの乗降車時は、児童生徒ごとに発行される専用QRコードを読み取り端末(スマートフォンやタブレット)にかざすだけで簡単に打刻できる。また、乗車予定でない児童生徒が乗車した際はエラー表示がされるため、バスの乗り間違えも防止できる。


その2:児童生徒のバスの乗車・降車情報を保護者にお知らせ
保護者の安心を確保するために、児童生徒のバス乗車・降車情報が保護者に通知され、乗車・降車時間も確認できる。

その3:学校やバス運行会社もリアルタイムで乗車状況を確認
学校やバス運行会社も児童生徒の乗車状況をリアルタイムで確認できるため、「乗車予定の児童が乗っていない」といった状況を把握し、保護者との連携や対応を実行できる。また、乗車記録も残るため、児童生徒ごとの過去の乗降車記録をいつでも確認できる。


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