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学校向け集金・会計サービス「スクペイ」、学校指定購入品管理の機能拡張と「スクペイα」として業者支払機能の提供を発表

 MEMEは、同社が提供する学校向け集金サービス「スクペイ」の学校指定購入品の管理機能を2025年4月にアップデートし、あわせて「スクペイα(アルファ)」を学校の販売店および業者(以下、販売店)向けに提供することを、12月13日に発表した。

 子どもたちの教育に専念すべき教職員が、銀行口座登録用紙の回収や振替データの作成、入金データの確認などの業務に追われ、日々の業務が圧迫されている。その結果、教職員の約8割がこれらの業務に負担を感じているという実態がある。

 「スクペイ」は、公立の小中学校向けの集金決済サービス。今回リリースされる「スクペイα(アルファ)」では、「スクペイ」の集金~回収の機能を学校と取引している教材販売店、代理店、修学旅行業者へ解放することで、集金業務だけではなく学校と販売店との課題解決まで目指す。

 「学校徴収金」と呼ばれる、学校の指定により購入する授業での必需品のドリルやノート、テストなどの教材やその他物品(以下、学校指定購入品)の集金では、いまだ多くの小中学校で現金での集金が行われている。また、その現金を学校まで行き直接回収している販売店が多い。現金を直接扱うことによる教職員の業務的負担、心理的負担は大きく、現金の紛失・盗難のリスクも大きいため、現金は子どもに持たせたくないという保護者も数多くいる。さらに、販売店と学校での受発注も電話で行っていることが多く、記録として残らないために発注数などの相違が生じてしまう。

 「スクペイ」の大型アップデートとなる「スクペイα」では、販売店が「スクペイα」を契約することで保護者と販売店を直接つなぎ、学校の教職員や事務員が教材費などの集金や管理をしなくてもよい仕組みを提供する。学校だけでなく、販売業者にもメリットのある機能を多数用意している。

 新機能の概要は以下の通り。

自動集金・自動入金・自動催促通知

 保護者へは通常の「スクペイ」で支払うことが可能。保護者は好きな銀行口座を「スクペイ」アプリで設定することで銀行即時決済が可能になり、コンビニ支払いを選択する場合は最寄りのコンビニエンスストアで現金による支払いが利用できる。

 保護者から集めた集金額は販売業者の好きなタイミングで好きな口座にいつでも入金でき、集金のための学校訪問は不要となる。支払いが遅れている保護者には自動で催促通知が送られるため、販売業者も学校も催促の心理的負担が少なく回収漏れを防止する。

「スクペイ」での支払い方法(イメージ)
「スクペイ」での支払い方法(イメージ)

購入通知・取引履歴の確認

 販売業者は学校に連絡することなく「スクペイ」上でいつでもリアルタイムに購入状況を確認でき、納品作業に移れる。取引履歴は自動的に保管され、データとしていつでも出力できる。

商品情報の登録・自動集計

 いつでも「スクペイ」上に商品を画像付きで登録・編集・削除でき、学校や保護者に共有できる。それぞれの公開/非公開の設定も可能となる。また、いつ、どこから、何点購入・決済されたかもリアルタイムで確認できる。

 なお同社は、2025年4月の「スクペイα」リリースに先駆け、学校や販売店からの事前申し込みを開始した。12月13日~2025年4月中に問い合わせを通じて申し込みを行った販売店や業者は「スクペイα」の導入に係る費用や利用料が無料となる。

 今後「スクペイ」は、希望購入品や写真販売などオンラインで決済可能な対象品を拡大し、学校で発生するすべての集金・決済のキャッシュレス化を目指す。まずは、2025年度に絵の具セット・習字道具など学校が購入を推奨する商品の購入が「スクペイ」上で可能になる追加アップデートを予定している。

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https://edtechzine.jp/article/detail/11863 2024/12/17 06:00

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