フルノシステムズは、湘南学園が教育ICT整備にあたって、同社の提供している業務用無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ)」シリーズと無線ネットワーク管理システム「UNIFAS(ユニファス)」を採用したことを、11月15日に発表した。
湘南学園では、教育の情報化を目指して2013年より学園内のICTとネットワークの整備に取り組んでおり、当初は教員が校務で使うパソコンの導入と、それにともなう無線LANの整備を行っている。児童生徒が使う学習用端末の活用が始まって以降は、段階的にネットワークを見直して教育ICTの基盤を整えてきた。
その後、これまで利用していた無線LANでは、通信が不安定で途切れることがたびたびあり、学習用端末を用いた授業の進行に支障が出ていたことから、今回の「ACERA」導入に至ったという。2023年4月に運用を開始し、授業の進行を妨げない安定した通信環境の構築が確認されたことを受けて、2024年4月からは小学4年生以上の児童生徒が1人1台学習端末を所持する体制が整い、多くの教科でICTを活用した授業が実施されるようになった。
同学園では、学習用端末としてiPadを採用し、高校ではiPad以外の端末を使用している生徒もおり、BYODにも完全対応する。学習用のツールには「ロイロノート・スクール」や「Kahoot!(カフート)」などを使っているほか、中高生以上はGoogleアカウントを所持し、各アプリケーションを授業や部活動、学校行事などで活用している。
小学校と中学校高等学校の各普通教室とオープンスペース、特別教室や体育館などには、合計で約120台の「ACERA」を設置して無線LANを構築する。それらを集中管理するためのツールとして「UNIFAS」を導入した。この導入によって「ACERA」の利用状況や死活監視を可能にするとともに、管理者が「ACERA」のチャネル設定などを最適化して、各教室の学習用端末が円滑に通信するように設定できる。
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