米Duolingoは、同社の運営している語学学習アプリ「Duolingo」において、新たに音楽コースと数学コースの日本国内のユーザーへの提供を、10月29日に開始した。音楽コースではSony Musicとの提携によって、お気に入りのアーティストの人気曲に合わせて演奏できる機能を提供するとともに、Loogとの提携でDuolingo初のハードウェアとなるデジタルピアノの販売も開始する。
音楽コースでは、リズムの理解、楽譜の読み方、音の聞き分けといった基本的な音楽スキルの習得から、画面に表示されたキーボードを使用して楽曲を演奏可能になるまでのプロセスをサポートしていく。「Duolingo」ならではのゲーム感覚のレッスンや、インタラクティブな学習が無料で提供される。
音楽コースで学べるスキルは以下の通り。
- 拍子や拍といったリズムを読む
- 音符の名前と、鍵盤上での音符の位置を知る
- 楽譜の読み方:耳で聴いた音を音符にしたり、楽譜を読んで音をイメージしたりできるようにする
- キーやさまざまな音(高い音と低い音など)を聞き分ける
- 画面上のキーボードを使用して有名な曲を演奏する
Sony Musicとの提携では、音楽コース内でSony Musicのアーティストによる60曲を超える楽曲を演奏できる。ホイットニー・ヒューストン、P!nk、メーガン・トレイナーといったアーティストによる楽曲が含まれており、有名な楽曲をカリキュラムに取り入れることで、音楽がより身近に感じられるようになり、楽しく学習が進められる。
そのほか、楽器製造メーカーであるLoogとの提携によってデジタルピアノの販売が開始される。デジタルピアノは、3オクターブの音域、高品質なサウンド、Duolingoらしいデザインを併せ持ち、コンパクトな本体にはUSB経由のMIDI、内蔵充電式バッテリ、内蔵スピーカー、ヘッドフォンコネクターを搭載している。実際の鍵盤で演奏が可能なので、アプリでのタッチ操作による練習とは異なり、鍵盤の感触や力加減を体感しつつ学べて、より深みのある音楽体験を楽しめる。現在、先行予約を受け付けており、価格は249米ドル。11月以降、順次アメリカから発送される。
あわせて提供が開始された数学コースでは、四則演算や分数・小数の計算、面積や角度の問題といった、日常生活で役立つさまざまな数学のトピックを無料で学べる。ゲーム感覚で楽しく学べる、ひとくちサイズのレッスンが用意され、学齢期の子どもはもちろん、大人の脳トレにも適している。
数学コースでは、以下のような項目(一部抜粋)を学習できる。
- 掛け算(九九、可換性、連想性、多因数)
- 割り算(割り算表、偶数と奇数)
- 分数(分数、仮分数、帯分数、分数の比較)
- 面積と周囲長
- 位取り(10と100の四捨五入、四捨五入の計算、10倍算、3つの数の足し算と引き算)
- 幾何学(角度、平行線と垂線、四角形の分類)
- 測定(時計の読み取りと設定、定規による測定、メートル法への変換)
- 小数(浮動小数点数、分数と小数の変換、小数の演算、小数の比較)
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア