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コニカミノルタの学習支援サービス「tomoLinks」、探究学習などで対話型生成AIを利用できる「チャッともシンク」発売

 コニカミノルタジャパンは、教育現場における社会課題の解決を目指す同社の学校教育向けソリューション「tomoLinks(トモリンクス)」において、協働学習や探究学習で安心・安全に対話型生成AIを利用できる「生成AI学習支援機能」のサービス名を「チャッともシンク」とし、10月22日に発売した。

 同サービスは、2月1日から9月30日の期間に応募された88校の小・中・高等学校による先行トライアルを踏まえて、処理速度の高速化や多言語機能の追加、生成AI機能の強化を実行してきた。

左:教員によるプロンプト作成画面イメージ/右:児童生徒による利用画面イメージ
左:教員によるプロンプト作成画面イメージ/右:児童生徒による利用画面イメージ

 先行トライアルでは、88校全3384アカウントのユーザーが利用し、実施授業回数は567回に上った。「チャッともシンク」の使用について、トライアルに参加した教員からは「AIの回答パターンに教員側の意図を入れられるため、授業での活用がしやすい」「生成AIを初めて利用する児童が多かったため、導入期における利便性や危険性などの理解につなげられた」といった声があがった。

 また「非常に集中して生成AIを用いた授業に取り組んでいた」「学習支援を要する児童が、これまでよりも自力で参加できる様子が見られた」といった意見もあり、子どもたちの授業への参加意識や興味関心の向上が見られた。

 学校教育における生成AIの活用では、児童生徒が安心・安全に利用できることが大前提となるが、有害ワードのフィルタリングや児童生徒の利用状況・履歴確認といった安全性を確保する機能についても高く評価された。

 こうしたトライアルの結果を受け、今回「tomoLinks」の一部として生成AI学習支援機能「チャッともシンク」を正式に発売した。

 「チャッともシンク」では、以下のような価値を提供する。

1.子どもたちの考える力の育成をサポート

 「チャッともシンク」は対話型生成AIとの対話を通し、子どもたちの「問題を発見し課題を設定する」「自分の考えを深める」「異なる考えを整理・比較・深堀りする」といった学習プロセスをサポートする。

 一般的に対話型生成AIは、利用者が入力した情報に対して適切と思われる回答を提示するものだが、同機能では授業の目的や利用する子どもたちの学年に合わせた回答の提示方法など、生成AIの振る舞いに関する指示文(プロンプト)をあらかじめ教員側で設定できる。

 授業ごとに個別で設定しておくことが可能なため、異なる教科で連続して利用したい場合も急いで設定変更を行う必要はない。既定のテンプレートでは、子どもたちの質問に対して直接的な解ではなくヒントを提示する設定となっており、子どもたちの思考をサポートする。

2.安心・安全な利用環境で年齢制限なく生成AIを活用可能

 「チャッともシンク」の利用に際し、教員や子どもたちが入力した情報はAIの学習には利用されない。有害なキーワードや回答を提示しないよう、フィルタリングも設定されている。また、子どもたちが生成AIとどのようなコミュニケーションをしたかを教員の画面から確認できるなど、教員と13歳未満を含むすべての子どもたちが対話型生成AIを教育現場で安心して利用できる環境を提供する。

3.登録不要、対話回数の上限なしで快適な利用を実現

 ChatGPTなどの対話型生成AI機能は、その利用に学習支援サービスとは別の新たな個別のIDとパスワードの設定が必要となるが、「チャッともシンク」は学習eポータルをはじめとしたすべての「tomoLinks」のオンラインサービスと同じID・パスワードでシングルサインオンできるため、ユーザー登録や管理は不要。

 また、同機能は一般的な対話型生成AIのライセンスの制限となる対話回数の上限を排除しており、授業内で制限なく利用できる。これにより、学校間や児童生徒間で利用に不公平が生じることを防ぎ、子どもたち一人ひとりが納得いくまで自由に生成AIを用いて学びを深められる。追加ライセンスの契約により、利用可能時間帯を拡張することも可能となる。

 なお同社は、トライアルの結果をまとめた「学校教育における生成AI活用の実態調査報告書」を、10月22日から12月27日までの期間無料で提供している。生成AIの活用内容では、使用した学年や教科、児童生徒の興味関心を高めた活用方法などのほか、校務での利用についての情報も掲載している。また、8校の小・中学校での活用事例も掲載しており、その中で教員が児童生徒向けに設定した、実際のプロンプト例も公開している。

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