NTTコミュニケーションズは、熊本県荒尾市とLTEモデルの教育用タブレット端末を活用した、登下校中の児童見守りについての取り組みを、同市内にある一部の小学校にて10月より先行導入する。
同取り組みは、国土交通省がデータや新技術を活用した先進的な都市サービスの実装に向けて取り組む実証事業を支援する「スマートシティ実装化支援事業」に採択され、2021年度以降の実証実験を経て実装されている。
具体的なサービス内容としては、荒尾市が児童1人に1台配備しているLTEモデルの教育用タブレット端末を活用して、登下校状況や現在地・行動履歴の把握、登下校エリアから外れた場合のアラート通知を行うことによって、保護者に安心安全に関わる情報を提供する。また、児童の位置情報を元に学校への出欠遅刻情報の取得を可能にすることで、教職員の日々の出欠情報の確認・管理に関わる稼働削減につなげる。
おもな提供機能は以下の通り。
- 児童の現在地・行動履歴把握
- 登下校状況/登下校エリア外に出た場合の保護者通知
- スマートフォン上での欠席・遅刻・早退連絡
- 出欠情報がリアルタイムに確認できる電子出席簿
- 電子出席簿データを校務支援システムへ変換するツール
今後は、先行導入を通じてサービスの受容性を確認しつつ、2025年度の市内全小学校での本格導入を目指す。さらに、NTTドコモと同市の連携によって教育用タブレット端末の学習用途以外での新たな活用方法を検討する。今回の見守り分野での有効活用を例に、荒尾市と同様の課題を抱える他の地域へのサービス横展開も目指していく。
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