菅公学生服の運営するカンコー学生工学研究所は、お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所の特別研究員である内藤章江氏と共同で、「多様性に配慮した制服の導入効果の検証」の調査・研究を行い、調査報告書をまとめた。制服に関する多様性の配慮の実態を知り、学校教育をはじめ広く社会で活用してもらうべく、調査に協力した学校や要望のあった学校・教育関係者などに、同報告書を7月下旬より配布している。
調査「多様性に配慮した制服の導入効果の検証」は、2018年~2023年に制服変更を検討した中学校に対して、2023年12月下旬~2024年1月中旬の期間に行われ、441校から有効回答を得た。
調査項目のうち、「着用している学校制服と着用状況」の項目は以下の通り。
- 「女子向けスラックス」導入前後における男子・女子生徒の制服
- 「女子向けスラックス」着用状況「2023年時点)
- 男子のセーラー服着用状況
- 男子のスカート着用状況
「学校制服の変更・追加導入による期待と効果」の項目は以下の通り。
- 学校制服の変更・追加購入(女子スラックスの導入含む)により期待した効果
- 学校制服の変更・追加購入(女子スラックスの導入含む)後の様子
なお同報告書は今後、カンコー学生工学研究所のWebサイトでも公開を予定している。
同調査において、学校制服の変更・追加導入(女子スラックスの導入含む)によって期待した効果を尋ねたところ、「多様性意識の向上」「ジェンダー意識の向上」「制服の機能面の充実化」を挙げる回答が多かった。
学校制服の変更・追加導入(女子スラックスの導入含む)後の様子を尋ねた質問では、学校制服の変更・追加導入によって期待の高かった項目に加えて、「気候への適応変動」や「制服の選択・着用における躊躇の排除」という回答が多い。
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