小学生向けプログラミング教育事業を行うCA Tech Kidsは、帝塚山小学校(奈良県奈良市)の4年生を対象に、オンライン学習サービス「QUREO」(キュレオ)を用いたプログラミング反転授業を開始した。実施期間は6月から12月までの半年間を予定している。
反転授業は2000年代にアメリカで始まったといわれる取り組みで、従来の「授業」と「宿題」の役割を反転させた形式の学習方法を指す。一斉授業の後に自宅にて宿題を通じて知識の定着を図るのではなく、映像教材などを用いて自宅で基礎的内容を予習し、授業では疑問点の解決やディスカッションなど、応用的・発展的学習に取り組む。これにより、子ども一人ひとりの進捗や習熟度に応じて指導を行うことが可能になるといったメリットが生まれる。今回のように、小学生を対象としたプログラミング教育において、反転授業の方式を用いることは世界的に見ても珍しい取り組みとなっている。
オンラインプログラミング学習サービス「QUREO」は、CA Tech Kidsと、サイバーエージェントグループでゲーム事業を行うアプリボットが共同開発し、2月19日より提供を開始した小学生向けのサービス。レッスンと順番にクリアしていくことで、「If」「ループ」「乱数」「変数」といったプログラミングの基礎を学ぶことができる。また、ガイドキャラクターによるナビゲーションや説明動画なども盛り込まれているため、教員の積極的関与がなくとも子ども自身が自発的・自律的に楽しみながらプログラミング学習を継続することが可能となっている。
今回の取り組みでは、4年生の全児童78名に「QUREO」のアカウントを提供し、児童一人ひとりが自宅での時間や休み時間、放課後などの時間を用いて、レッスンに各自で取り組んでいく。また、学校の授業は12月までの間に全10コマ実施される予定で、児童一人ひとりの学習進捗や習熟度にあわせたサポートが行われる。授業はCA Tech Kidsのスタッフがサポートした上で、帝塚山小学校の教員が実施する。
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