GMOメディアは、同社の運営するプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ byGMO」が、船井総合研究所と共同で実施した「2024年 プログラミング教育市場規模調査」の結果を、6月19日に発表した。同調査は、3月1日~31日の期間に行われている。
調査結果によれば、2024年の子ども向けプログラミング教育市場規模は253億8000万円に達し、2023年と比較して114.5%となり6年連続で成長していることが明らかになった。「コエテコ byGMO」と船井総合研究所はこの結果について、2020年度から順次開始された小学生から高校生までのプログラミング教育の必修化や、2025年度大学入学共通テストへの「情報」科目採用などによって、民間でのプログラミング教育の需要が高まっていることに起因すると考えている。
あわせて両社は、子ども向けプログラミング教育市場の展望として、2025年度大学入学共通テストへの「情報」の導入によって、「受験系市場の誕生・拡大」「プログラミング・情報教育の価値の市場への浸透」「女児の参加率の上昇」が起こり、2030年までに1000億円を超える市場へ急成長する可能性を指摘した。
「受験系市場の誕生・拡大」に関しては、これまで子ども向けプログラミング市場は、受験とは関係がない「習い事」としての側面が強かった。しかしながら、2025年度大学入学共通テストへの「情報」の導入決定を受けて、学習塾・予備校業界でも情報教育の導入が加速。受験系情報教育市場という分野が急成長していくと予想する。
「プログラミング・情報教育の価値の市場への浸透」については、高度IT人材と呼ばれる高いITスキルを持った人材が、高年収で企業に招かれる事例が近年増加している。そういった報道がより盛んになることで、プログラミング・情報教育の価値が各家庭に浸透し、受講者数の増加につながるとみている。
「女児の参加率の上昇」では、現在プログラミング教室に通う子どもは男児が多くを占めるものの、今後は受験対策としてプログラミング教室に通う女児が増加していくと予想する。また、IT系の職種はリモートワークや復職のしやすさから女性からの人気も高まっており、女性のライフプランに合わせた働き方がしやすい点から、プログラミング・情報教育への女児の参加率上昇が予想されるという。
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