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キーパーソンインタビュー

情報教育に長けた人材が求められる今、新設された大阪教育大学「ICT教育コース」が目指すものとは

大阪教育大学 理数情報教育系 次世代教育部門(ICT教育コース担当)/みらいICT先導センター 副センター長 尾崎拓郎氏インタビュー


 2022年度から高校で新科目「情報I」の授業が始まり、2025年度にはいよいよ大学入学共通テストにおいて「情報I」が出題される。高校での情報教育の重要性が増す一方で、現在の教科「情報」の内容を十分に理解し、生徒に伝えられる教員はまだまだ不足しているというのが現状だ。教員養成フラッグシップ大学のひとつである大阪教育大学では、2024年度より、令和の日本型学校教育を担う教職人材を育成すべく「次世代教育専攻」を新設し、そのひとつとして「ICT教育コース」を設置した。高校「情報」のほか、小学校や中学・高校の「数学」といった異なる校種の免許を取得できるという。どのような教員の養成を目指しているのか。ICT教育コースを担当する、同学の尾崎拓郎氏に詳しく聞いた。

国立大学法人 大阪教育大学 理数情報教育系 次世代教育部門(ICT教育コース担当)/同学 みらいICT先導センター 副センター長 尾崎拓郎氏
国立大学法人 大阪教育大学 理数情報教育系 次世代教育部門(ICT教育コース担当)/同学 みらいICT先導センター 副センター長 尾崎拓郎氏

教員養成のフラッグシップ大学として「次世代教育専攻」を新設

──まずは、大阪教育大学の特色を教えてください。

 大阪教育大学は、今年創基150周年を迎えます。師範学校をルーツに教員の養成を目的としており、メインである教員免許を取得するコースにおいては、卒業時に教員免許取得が可能となる単位の修得が卒業要件となっています。

 2022年3月には、文部科学省から令和の日本型学校教育の教員育成を担うけん引役として「教員養成フラッグシップ大学」の指定を受けました。大阪の課題である「ダイバーシティの教育」と教育DXを重点においたモデルを本学で示し、ほかの教員養成大学に還元していけるよう取り組んでいます。

 また、教員養成フラッグシップ大学の特例制度として、例えば高等学校一種免許取得のために免許法実施規則では「教科及び教科の指導法に関する科目」の取得単位数が通常は24単位であるところ、今回の特例を受けて16単位となっています。代わりに、本学独自の「フラッグシップ指定科目」を修得してもらう形です。そのため、特例制度により他大学と比べて複数種の免許取得をしようとした際に、「教科及び教科の指導法に関する科目」に必要な取得単位数が総じて減ることになるという特徴が出てくることになります。

──尾崎先生も、大阪教育大学で教員免許を取得されたとお聞きしています。

 はい。私は教員を志して大学院の修士修了後、高校で情報と数学の教員をしていました。その後、大阪教育大学で情報基盤システムの管理運営を行う部署の専任教員を経て、現在は次世代教育部門で「ICT教育コース」を担当しています。

 大阪教育大学では、教員養成フラッグシップ大学の構想を象徴する新たな専攻として「次世代教育専攻」を新設しました。コースは2つあり、ひとつが現代の幅広い教育課題に対応する「教育探究コース」、そしてもうひとつが、最先端のICTを活用する知識や素養を身に付ける「ICT教育コース」です。

大阪教育大学 ICT教育コースのWebサイト
大阪教育大学 ICT教育コースのWebサイト

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高校「情報」のほか、小学校や中学・高校「数学」の教員免許を取得できる「ICT教育コース」

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この記事の著者

相川 いずみ(アイカワ イズミ)

 教育ライター/編集者。パソコン週刊誌の編集を経て、現在はフリーランスとして、教育におけるデジタル活用を中心に、全国の学校を取材・執筆を行っている。渋谷区こどもテーブル「みらい区」を発足しプログラミング体験教室などを開催したほか、シニア向けサポートを行う渋谷区デジタル活用支援員としても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


関口 達朗(セキグチ タツロウ)

 フリーカメラマン 1985年生まれ。  東京工芸大学卒業後、2009年に小学館スクウェア写真事業部入社。2011年に朝日新聞出版写真部入社。  2014から独立し、政治家やアーティストなどのポートレート、物イメージカットなどジャンルを問わず撮影。  2児の父。旧姓結束。趣味アウト...

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森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

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