教育芸術社は、2023年度に試験公開を行った音楽Webアプリケーション「カトカトーン」の正式版を、4月9日にリリースする。
「カトカトーン」は、教育現場で活用できる音楽Webアプリケーション。OSを問わずWebブラウザを通じてすべての機能を無料で利用可能となっており、インストールや年度更新の必要がなく、学校現場での扱いやすさにも配慮している。
同社が発行する、音楽の教科書に掲載されている楽曲(一部)のファイルが配布され、視覚的にもわかりやすく楽曲の構造を分解・分析して理解することもでき、音楽科における個別最適な学びに対応した、質の高いICT活用によって、新たな音楽体験を実現する。
今回、リリースされる正式版では、試験公開を通じて寄せられた意見に基づいて、音を打ち込むエリア「オトグラフ」のデザインを変更している。音の長さや高低をより見やすくすることで、打ち込まれた画面から音楽をより直感的に理解できるようになった。
あわせて、学校で使用されるさまざまな種類の端末でも操作しやすくすべく、打ち込みの機能を改善。「オトグラフ」のエリアをより大きく表示できるようにしたほか、打ち込むノートの長さを設定する「おたまチョップボタン」の切り替えや、ルーム(小節)のすばやいコピー&ペーストを可能にするなど、スムーズな操作を実現するための改善を行っている。
さらに、打ち込みができる音の種類(鍵盤の数)を少なくしたり、トラックの編集やルールの変更をロックしたりといった「機能制限」ができるようになった。これにより、あらかじめ音を打ち込んだり機能制限を設定したりしたテンプレートファイルを作成して、児童・生徒への配布を可能にした。
そのほか、操作手順を遡れる「ヒストリー」機能に加えて、直前の作業内容を復元できる機能が搭載され、操作を誤ったりWebブラウザの再読み込みが発生したりして、意図しないところで打ち込まれた音が消えてしまった場合でも、元に戻せる。
「カトカトーン」の利用は、学校や教育関係の施設・組織などを対象とする。利用申し込みは、正式版の公開開始日(4月9日)以降、教育芸術社のWebサイトに設けられた専用フォームから受け付ける。
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