追手門学院と茨木市教育委員会は、双方が有する独自電子資料を互いの電子図書館で公開することを目的とした、「独自資料の電子書籍化と情報共有のための協定」を締結することを、2月19日に発表した。締結式は、2月22日に茨木市役所にて開催される。
同協定では、追手門学院と茨木市教育委員会が持つ60点あまりの資料を共有し、それぞれの電子図書館でログインすることなく誰でも読める電子書籍として公開することを予定している。
茨木市が運営する「いばらき市電子図書館」からは、「広報いばらき」や「地震防災マップ」などが提供され、追手門学院が運営する「OTEMON電子図書館」からは大学広報誌や、真銅正宏学長と同学の1期生であり芥川賞作家の宮本輝氏の対談をまとめた『対談「青が散る」から「野の春」まで』といった、独自資料が提供される。
電子図書の共有によって、学生たちは電子書籍化された市の行政資料を同学の電子図書館で閲覧し、記事や論文などの執筆を行うことが可能になる。また、学生が書いた記事や論文などを茨木市の電子図書館にて公開し、市民が閲覧できるようにする「知の循環構造」の形成を目指す。
そのほか、2023年11月にオープンした茨木市の文化・子育て複合施設「おにクル」で、同市の子どもたちを対象にしたデジタル絵本制作ワークショップが1月に開催された際は、追手門学院の学生がサポートとして関わっている。さらに2月には、子どもたちが制作したデジタル絵本を「いばらき市電子図書館」と「OTEMON電子図書館」に登録、公開する予定となっている。
今後は、茨木市の行政資料の電子書籍化への支援や、音声読み上げ機能を追加した電子書籍による視覚障がいなどを持つ利用者に向けた読書のバリアフリー化を進め、さらなる地域連携の強化を図っていくという。
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