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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

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ICTのプロが解説! 本当に使える「先生のための」ICT教育のすすめ方

【管理者必見】卒業生アカウントの対応方法は?「データエクスポート」で子どもの学びをつなごう

ICTのプロが解説! 本当に使える「先生のための」ICT教育のすすめ方 ~年度末に行う 環境整備編~ 第19回


 本連載では、Google 認定パートナーである株式会社ストリートスマートが、これまで全国の自治体や学校に対しICT教育の推進を支援させていただく中で培った、知見やノウハウをお届けします。第19回は、教育委員会や管理者の先生へ向けた内容として、卒業する子どもたちの学習データを個人や進学先のアカウントへ引き継ぐ「データエクスポート」について取り上げます。GIGAスクール構想3年目を迎え、子どもたちの学習データも着実に蓄積されています。子どもたちの学びを途切れさせず、次の段階へとつないでいきましょう!

 前回の記事ではGoogle Classroomの整理について解説しています。ぜひ、あわせてご確認ください!

子どもの学びを途切れさせない!

 教科学習で使用したファイルをはじめ、探究学習などプロジェクト型学習の成果、またクラス活動の記録など、日々の学校生活でさまざまな学習データが蓄積されています。

 こうした貴重な学習データが、卒業というひとつの節目で失われてしまうのは非常にもったいないことです。

国が進める「教育データの利活用」

 日々の学習活動で蓄積される学習データは、教育DXを推進する上でも重要です。「誰もが、いつでもどこからでも、誰とでも、自分らしく学べる社会」という教育のデジタル化のミッション[※1]がデジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省の連名で掲げられ、教育データ利活用の目指すべき姿が示されました。

[※1] 令和4年1月7日付 「教育データ利活用 ロードマップ」より抜粋

 ロードマップでは、子どもたちの学びの足跡をスタディ・ログ(学習履歴)として継続的に蓄積すること、そして自身の学びを振り返り、さらに広げていくためには、進学先への連携だけでなく「生涯学習」の視点からも重要であると示唆されています。

 このような背景からも、文部科学省が公開している「GIGAスクール構想 年度更新タスクリスト」には「転出入・進学する児童生徒の学習成果物を、方針に従って移行する」ことが、教育委員会・学校の年度更新タスクとして明記されています。

「データエクスポート」とは?

 「Google Workspace for Education」(以下、Google Workspace) 上にある学習データは、管理コンソールから「データエクスポート」の設定をすれば個人や進学先のアカウントへ引き継ぐことができます。

「データエクスポート」で学習データに継続的にアクセス
「データエクスポート」で学習データに継続的にアクセス

 「データエクスポート」は、データをコピーして移行する機能です。移行できるのは以下のデータです。

  • 「Gmail」内のメール
  • 「Google ドライブ」で自身がオーナーのデータファイル
  • 「Google ドライブ」のマイドライブ内のデータファイル[※2]
  • 「Google ドライブ」の「共有アイテム」内のデータファイル[※2]

[※2]マイドライブ内にあるファイルのうち、編集者またはオーナーではなく、閲覧者であるもの、また、マイドライブや共有アイテム内のファイルのうち、オーナーがコメント投稿者や閲覧者によるダウンロード、印刷、コピーを無効にしているものについてはデータ移行ができません。

 詳細については、「Google ヘルプ(学校のアカウントから別のアカウントにコンテンツをコピーする)」も参考にしてください。

「データエクスポート」は、データをコピーして移行できる
「データエクスポート」は、データをコピーして移行できる

 移行前にはマイドライブ内に必要なデータが保存されていることを確認する必要があります。なお「データエクスポート」はデータのコピーを移行するので、引き続き元のファイルは学校のアカウントに残ります。

次のページ
「データエクスポート」の設定をしよう

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この記事の著者

株式会社ストリートスマート(カブシキガイシャ ストリートスマート)

 「テクノロジーと『人』をつなげる」をミッションに、企業のDX推進や教育機関のICT化をサポートしています。2014年に Google トレーニングパートナーに認定され、現在は Education 分野と、Work Transformation(働き方変革)分野の2つの Specialization...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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