SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ICTのプロが解説! 本当に使える「先生のための」ICT教育のすすめ方

すべての先生が知っておきたい「Google Classroom」の年度末整備

ICTのプロが解説! 本当に使える「先生のための」ICT教育のすすめ方 ~年度末に行う 環境整備編~ 第18回


 本連載では、Google 認定パートナーである株式会社ストリートスマートが、これまで全国の自治体や学校に対しICT教育の推進を支援させていただく中で培った、知見やノウハウをお届けします。第18回は「Google Classroom(以下、Classroom)」の年度末整備についてご紹介します。端末やアカウントの管理など、年度末整備は管理者が行うものというイメージがありますが、1年を通してフル活用した Classroom は、スムーズに新年度を迎えるためにも先生自ら整理しておきたいもの。今回は Classroom の整理についての疑問を3つ、解決していきます。

GIGA3年目!「Classroom の整理」に関する3つの疑問

 学校現場で1番使われている Google ツールといっても過言ではない Classroom 。

 活用が進むにつれて「同じ名前のクラスが複数存在している」「2~3年前の使っていないクラスが残ったままになっている」など、GIGAスクール構想3年目ならではのお悩みをよく耳にするようになりました。

 「Classroom を整理したいけれどやり方がわからない!」。職員室でもよく話題に上がる3つの疑問について、今回は解決していきたいと思います。

Classroom の整理についての3つの疑問
Classroom の整理についての3つの疑問

疑問1:Classroom の大掃除! 使っていないクラスをどう整理する?

 1年の始まりである4月は、クラス替えや教科担当の変更など、子どもたちの学びの環境が大きく変化します。これに伴い Classroom のクラスは年度ごとに作成・運用するのが一般的です。

 クラスは毎年作成されるのでどんどん増えていきます。そのため年度末には、自身が1年間担当したクラスを「アーカイブ」または「削除」して整理する必要する必要があります。

 クラスをメンテナンスすれば、Classroom のホーム画面には今活用しているクラスのみが表示され、スッキリと管理しやすくなります。また子どもたちの画面も学習に必要なクラスのみとなり、迷うことなく学習に取り組めるようになります。

Classsroom のホーム画面(メンテナンスによるBefore/After)
Classsroom のホーム画面(メンテナンスによるBefore/After)

アーカイブと削除の違い

 「アーカイブと削除は何が違うの?」と先生方からよくご質問をいただきます。「アーカイブ」と「削除」の1番の違いは、復元できるかどうかです。では「アーカイブ」と「削除」をどのように使い分けるのがよいでしょうか?

「アーカイブ」は復元が可能だが「削除」すると復元できない
「アーカイブ」は復元が可能だが「削除」すると復元できない

進級の場合はクラスをアーカイブする

 小学4年生から5年生に進級する場合など、年次が上がる子どもたちのクラスは「アーカイブ」がおすすめです。先生・子どもたちは過去の課題やストリームでのやりとりを確認できるので、当時の学習内容を振り返ることができます。

 また新年度の担任の先生をクラスに追加してから「アーカイブ」すれば、新任の先生も昨年度の活用状況が確認できるようになるので、子どもたちの学習状況などを把握する手助けとなります。

 アーカイブするには、(1)アーカイブしたいクラスカードの「3点リーダー」をクリックし、(2)「アーカイブ」を選択、(3)表示されたポップアップの「アーカイブ」をクリックします。

クラスを「アーカイブ」する
クラスを「アーカイブ」する
「アーカイブ」されたクラスは一覧に表示されなくなる
「アーカイブ」されたクラスは一覧に表示されなくなる

 アーカイブするとホーム画面に表示されなくなりますが、資料や提出物、投稿などは保管されており、ホーム画面左側「メインメニュー」の「アーカイブされたクラス」からいつでも確認ができます。

 アーカイブされたクラスでは、新規投稿ができないなど一部の機能が制限されますが、「復元」すると再びクラス一覧に表示され、機能の制限がなくなり通常通り使用できる状態に戻ります。

「アーカイブされたクラス」でいつでも確認できる。クラスの「復元」も可能
「アーカイブされたクラス」でいつでも確認できる。クラスの「復元」も可能

 先生がクラスをアーカイブすると、クラスに在籍する子どもたちのホーム画面からも非表示になります。子どもたちも先生同様、いつでも「アーカイブされたクラス」から確認できます。

卒業する場合はクラスを削除する

 小学6年生や中学・高校の3年生など、卒業のため今後クラスを使用することがない場合は、削除してもよいかもしれません。クラスを削除するとアクセスができなくなり、元に戻すことができなくなります。

 クラスを削除するには、まずクラスをアーカイブする必要があります。その後、(1)アーカイブされたクラスの「3点リーダー」をクリックし、(2)「削除」を選択、(3)表示されたポップアップの右下の「削除」をクリックします。

クラスを「削除」する
クラスを「削除」する

 クラスを削除しても配信した課題などの学習データは削除されずに「Google ドライブ」に残ります。詳細については後ほど解説します。

 クラスの削除はクラスの主担任(クラスを作成した先生=クラスのオーナー)しかできません。副担任(クラスに招待された先生)はできないので、注意が必要です。主担任の先生が異動・退職される場合は、年度内に削除作業を実施するか、クラスのオーナー権限を副担任へ譲渡しておく必要があります。

主担任から副担任へオーナー権限を譲渡する
主担任から副担任へオーナー権限を譲渡する

 先生の異動・退職による権限トラブルを回避するために、管理者の先生が年度始めに一括でクラスを作成し、管理者主体で管理されている学校もあります。

次年度以降も使用するクラスはメンバーを整理

 生徒会や委員会、部活動など、年度をまたいで使用するクラスは「アーカイブ」や「削除」はせずに、メンバーである教師や生徒の追加・削除によって整理しましょう。またClassroom で配信したさまざまな資料を年度ごとに「トピック」でまとめておけば、これまでの取り組みを振り返り、今後の活動に活かせます。

「トピック」で年度ごとに整理する
「トピック」で年度ごとに整理する

 クラスのアーカイブ・削除の詳細については「Google ヘルプ(クラスをアーカイブまたは削除する)」も参考にしてください。

次のページ
疑問2:クラスカレンダーの断捨離! 削除しても大丈夫?

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

ICTのプロが解説! 本当に使える「先生のための」ICT教育のすすめ方連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

株式会社ストリートスマート(カブシキガイシャ ストリートスマート)

 「テクノロジーと『人』をつなげる」をミッションに、企業のDX推進や教育機関のICT化をサポートしています。2014年に Google トレーニングパートナーに認定され、現在は Education 分野と、Work Transformation(働き方変革)分野の2つの Specialization...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


この記事をシェア

EdTechZine(エドテックジン)
https://edtechzine.jp/article/detail/10526 2024/02/13 18:20

おすすめ

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング

イベント

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング