東京家政大学は、キャンパスが所在する東京都板橋区と、不登校の子どもを対象とした2つの連携事業を開始したことを、6月11日に発表した。

連携事業のひとつである「大学内居場所事業」は、板橋区在住または同区立学校在籍で、不登校・不登校傾向のある児童生徒(小学校1年~中学校3年)を対象とした取り組み。臨床心理学専攻の大学院生、心理カウンセリング学科の学部学生が毎回ボランティアスタッフとして参加し、大学の構内で児童生徒と一緒に勉強や体験学習を行う。また、大学院生が企画した交流ツールの提供や、学生ボランティアによる子どもの支援、保護者支援なども予定している。
もうひとつの連携事業として、板橋フレンドセンターへ心理カウンセリング学科の学生を派遣する。板橋フレンドセンターは、さまざまな理由で学校に行くことができない児童生徒が、探究的な活動や体験活動、創作活動、他者との交流などを通じて、自己実現を図るための場所。心理相談室もあり、通級する児童生徒の相談にも応じている。同センターへの学生派遣は5月から開始しており、年間約950時間を予定している。
東京家政大学と板橋区は2016年に協定を締結しており、互いの人的・知的・物的資源を有効に活用し、包括的に連携・協力することによって、教育・学術研究の発展および活力ある地域社会の形成へ寄与する取り組みを推進している。今回の取り組みはいずれも、人文学部心理カウンセリング学科と板橋区教育委員会との連携による委託事業となる。
大学内居場所事業の日程は、第1回が6月26日開催で申込締切は6月19日、第2回が7月10日開催で申込締切は7月3日、第3回が8月28日開催で申込締切は8月21日で、いずれも15時から17時に行われる。第4回以降の日時は決まり次第Webサイトなどで通知され、月1回(年10回)の実施を予定している。定員は各回15名で先着順となり、事前申し込みが必要。
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