ビズヒッツは、同社の運営する「Biz Hits記事監修サービス」が、大卒者500名を対象に実施した「大学は学費に見合う価値があったかに関する意識調査」の結果を、6月10日に発表した。同調査は、4月7日〜18日の期間に行われている。
調査対象者に、大学は学費に見合う価値があったかを尋ねたところ、「十分あった」(32.2%)と「まああった」(39.0%)を合わせた割合が71.2%を占めた。

大学は学費に見合う価値が「十分あった」または「まああった」と答えた人に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「専門知識が身についた」(23.0%)がもっとも多く、以下「就職に有利だった」(21.8%)、「大切な出会いがあった」(14.8%)が続いている。

「専門知識が身についた」と答えた人からは、「大学以外だったら学べない分野を詳しく学習できた。国際関係学部所属で、最新の世界情勢について詳しい教授が毎回講義をしてくれたので、おもしろいと思える授業がほとんどだった」「知識や技能を、その道のプロとして活躍する先生に教えてもらえた」「希望した職種の専門知識を身につけられた」といった声が寄せられた。
「就職に有利だった」と答えた人からは、「地方の国立大学ではありましたが、『国立大学出身』というのは就職活動時には多少ブランドを得られたと思います」「大卒が条件の求人に応募できた」といった声が寄せられている。
「大切な出会いがあった」と答えた人からは、「大学でお世話になった先生と今でも交流があり、先生とのご縁があっただけでも十分な価値があったと思うから」「価値観の違う多くの人と出会い、ともに学べた。学んだことはもちろん、『あの場に身を置いたこと』が一番価値のあることだったと思う」「『弁護士』『霞が関の官僚』『メガバンク部長職』といった優秀な同期や先輩と知り合えた。人脈という無形の財産が何よりも大きい」といった声が寄せられた。
大学での学びや経験が仕事や収入に役立っているかを尋ねたところ、「とても役立っている」(21.2%)と「まあ役立っている」(38.2%)を合わせた割合は59.4%となっている。

社会人になって役立った大学での学びを尋ねた質問(複数回答)では、「専門分野の知識」(19.4%)が最多となり、「コミュニケーション能力」(14.2%)、「プレゼンテーション能力」(8.6%)がそれに続いた。

「専門分野の知識」と答えた人からは、「大学の授業で勉強したことが今の仕事とつながっているところがあり、少し知識があることで、仕事内容の理解が早いと思う」「法学部だったので、法律の基礎知識が人事労務や法務で役立っている」といった声が寄せられている。
「コミュニケーション能力」と答えた人からは、「癖の強い教授陣と接してきたので、会社にいる変な人にも、たいていはストレスを感じない」「ゼミのインタビュー調査で鍛えたコミュニケーション能力やヒアリング力が、現職の営業活動で役立っていると思う」といった声が寄せられた。
「プレゼンテーション能力」と答えた人からは、「物怖じしないようになった。人前でしゃべるのは苦手だったが、大学生活で何度も発表をして、克服できたと思う。大勢の前での発言や発表も、ちゃんと準備さえしていれば慌てなくなった」「ゼミ発表やグループディスカッションで鍛えたプレゼン力と資料作成スキルが、営業や社内会議で役立っている」といった声が寄せられている。
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