小中学生の不登校は過去最多の約30万人に──数字だけを見て終わりにせず、教師や保護者ができることは?
不登校や退学の現状と、周囲ができるサポート 第4回
2023年10月4日、小中学校における不登校児童生徒数が29万9048人(前年度は24万4940人)となり、前年度比で22.1%増加し、約30万人になったと文部科学省より公表されました。これを受けて、各種ニュースではセンセーショナルに取り上げられましたが、表面的な数字のみで、調査結果の内容にまで触れられている記事はまだ少ないです。そこで今回は、ソースとなっている135ページにわたる「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(文部科学省)の中身を紐解き、教育現場ではどう受け止めるべきなのかについて、自身も小学校・中学校時代に不登校を経験しており、その経験をきっかけに、不登校や中退の研究を行う筆者の立場から述べていきます。
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池本 駿(株式会社ジェイック マーケティング開発部)(イケモト シュン)
2016年に慶應義塾大学経済学部を卒業し、同大学院にて3年間で2つの修士号(経済学・工学)を取得。研究業績に、大学中退者の就業形態や賃金に着目した論文等。 『池本駿・鈴木秀男. (2019). 高等教育中途退学が就業形態や賃金に与える影響. 日本経営工学会論文誌, 70(1), 1-9.』...
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