青少年科学技術振興会FIRST Japanは、日本の小中高でのSTEAM教育の普及を目的に2023年度の「FLL学校チャレンジ」を実施することを、7月4日に発表した。あわせて、STEAM教育セミナー「FLLで実践する学校でのSTEAM教育」を7月8日に大阪、7月14日に東京で実施する。
「FLL学校チャレンジ」は、全国の小中学校でのSTEAM教育・探究学習の普及を目的としたチャリティープログラム。世界110か国で開催されるSTEAM教育プログラム／ロボット競技会「ファースト・レゴリーグ（FLL）」への参加を通じて、STEAM教育に取り組む小中高を全国から募集する。
同プログラムは、公立小学校からの「FLLに参加してみたいが、予算と指導者不足で参加が難しい」という声を受けて2017年に開始され、これまでに全国から43校が参加している。
参加校には、「FLL」で使用する「レゴ社のSTEAM教材」「FLLミッションセット」が提供される。さらに、「大会参加費の割引き」「教員向け講習会」を実施して、機材や指導者がいない学校でも「FLL」を通じてSTEAM教育や探究学習に取り組める環境を複数年にわたって提供していく。
参加校は、「FLL」が提供するカリキュラムに沿って3～4か月間の活動に取り組み、活動のフィナーレとして12月に開催される予選大会に出場する。または大会に出場せず、学習の成果を発表会として学内でミニFLL大会を開催するという形式でもよい。
募集対象は全国の小中高（国公私立問わず、高校1年生まで）で、採択数は小学4年生～高校1年生を対象にした「FLL Challenge」が8校、小学1年生～3年生を対象にした「FLL Explore」が7校。以下の項目をすべて満たすことが応募条件となる。
- 初めてFLLに参加する学校
- レゴ エデュケーションの教材を持っていない学校
- 総合学習などの授業での実施や部活・クラブ活動など、学校の取組みとして参加できる学校
- 2年間継続して参加・活動できる学校（チームのメンバーは毎年変更可）
- 12月に開催される予選大会に出場可能か、学校内でミニFLL大会を実施できる学校
- チームの代表者（メンター）を最低1人立てられること
- 活動中・活動後にアンケート・写真・動画の提出に協力できる学校
「FLL Challenge」は2年間のサポートで、1年目には「レゴ エデュケーションSPIKEプライム基本セット」×1セットおよび同拡張セット×1セット、FLLチャレンジセット（大会キット）×1セット、選手・コーチ用のワークブックやFLL公式ガイドブックなどが無償で提供されるとともに、2023年度のチーム登録料である税込1万6500円が割り引かれる（全国大会出場時にはチーム登録料として税込2万6400円が別途必要）。指導者向けのオンライン講習会をはじめ、随時活動のサポートが受けられる。
「FLL Explore」も2年間のサポートで、「レゴ エデュケーションSPIKE ベーシック」×1セット、FLL2023エクスプロアセット （大会キット）×1セット、選手・コーチ用のワークブックなどの無償提供を受けられる。さらに、2023年度のチーム登録料である税込1万3200円が割引となる（全国大会出場時にはチーム登録料として税込2万900円が別途必要）。指導者向けのオンライン講習会をはじめ、随時活動のサポートが受けられる。
募集期間は7月29日までで、専用フォームにて申し込みを受け付ける。採択校の発表は7月31日。
あわせて、「FLL学校チャレンジ」の紹介を含むSTEAM教育セミナー「FLLで実践する学校でのSTEAM教育」を、大阪（大阪教育大学天王寺キャンパス）では7月8日に、東京（科学技術館）では7月14日に開催する。
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