ガイアックスは、探究担当の教員が抱える授業実施のための予算やノウハウ、時間不足といった課題を解決することを目的に、起業をテーマにした探究教材のキット「起業ゼミ教材キット」を開発したことを、5月31日に発表した。2023年度は、全国の学校・自治体へ無償提供する。
「起業ゼミ教材キット」は、同社の出張授業型探究プログラム「起業ゼミ」の内容をベースに開発された。「起業ゼミ」は、これまでに60以上の学校で3000名を超える生徒が参加し、経済産業省「キャリア教育アワード」で2021年に奨励賞、2022年に経済産業大臣賞(最優秀賞)を受賞しており、新学習指導要領における「総合的な時間の時間」や「総合的な探究の時間」に即した内容・構成となっている。
「起業ゼミ教材キット」を用いた授業では、生徒はプログラムを通して自身の興味や関心のある領域で自ら課題を設定するところから始まり、情報収集、ビジネスアイディア考案、発表までを行う。同教材キットを使用することで、どの教員でも授業前5~10分ほどの準備で、質の高い探究授業を行えるようになる。
レクチャー部分は、あらかじめ収録された授業動画が活用できる。授業の進行や生徒への声かけ例などをまとめた指導案も用意されており、教員はほとんど準備に時間をかけることなく、授業を実施できる。
教材はデータ化されており、学校の特色や教員が大切にしたいこと、生徒のレベルなどに合わせて内容や構成、難易度を自由にカスタマイズ可能となっている。
生徒は、授業内容で不明点がある場合や、考えたアイディアを評価してもらいたい場合、「起業ゼミ」の公式LINEから、質問・相談できる。また、「起業ゼミ」導入校の教員は「起業ゼミ」のクローズドなSlackコミュニティに招待され、内容や授業の進め方について他校の教員やガイアックスメンバーに相談したり、教材キットのアップデートや拡充の要望を出したりすることが可能になっている。
教材をダウンロードするには、専用フォームで必要事項を回答して申し込む必要がある。質問や相談がある場合は、同社の担当者との面談も可能となっている。そのほか、デモ版の教材キットや「起業ゼミ」のサービス資料をまとめた、「起業ゼミ」お役立ち情報も用意されている。
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