EduLab(エデュラボ)は、GPT-3.5を活用したAI自動採点ソリューションを、教育業界向けに提供開始したことを5月19日に発表した。主に英語のライティングやスピーキングテストの採点を行うことができる。
同社は教育業界のDXの一貫として、これまで人が行ってきた採点業務の自動化に向けた研究・開発を重ね、第1世代・第2世代と自動採点エンジンの提供を行ってきた。今回、独自に開発を進めてきた自然言語処理技術にOpenAIの「GPT-3.5」を組み合わせた新たなエンジンを開発し、汎用性もありながら精度の高い採点を行う、第3世代AI自動採点エンジンの提供を開始する。
AI自動採点エンジンでは、英語のライティング問題の採点において、文法やスペルミスだけではなく、前後の文脈から適切な表現が使われているかなど、人が採点する際と同じようにAIが判断する。これにより、精度約95%の高い自動採点を実現するとともに、より適切な表現をAIが提案する。また「問題文に対して回答のロジックが合っているか」などの加点・減点要素を明確に提示もできる。
同社は導入に際して、事業者のニーズに合わせて最適なAI自動採点ソリューションを提案する。例えば、問題内容の変更を行っても、事前学習を必要とすることなく、さまざまなケースに対応させられる。また、現行の採点基準や学習者の習熟度レベルに合わせて採点基準やフィードバックの内容を調整し、幅広いレベルの学習者に合わせた採点ができる。さらに、既存の採点フローを変えることなく導入できるよう、PoC(概念実証)による検証や、既に利用されている採点システムへのAPI提供なども行う。
また同社は、提供するAI自動採点エンジンをデモとして公開した。このAI自動採点デモでは、設問に対する解答の英文を「内容」「構成」「文法」「語い」の4つの観点に基づいて総合的に評価・添削し、それぞれ詳細な採点結果および解説を提示する。
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