Schooは、高等教育機関向け学習プラットフォーム「Schoo Swing」に新機能を追加したことを、5月11日に発表した。コロナ禍の行動規制の緩和に伴い対面授業を再開する高等教育機関(大学・専門学校)が増えていることを受け、従来のオフライン授業にオンラインの利点を組み込み、学習体験をアップデートさせていく。
同社が提供する「Schoo Swing」は、授業特性に合わせたオンライン・オフライン・ハイブリッドの授業形式を1つのツールで実現できることを強みとしたCMS・LMS一体型のクラウドベースの学習プラットフォーム。今回「Schoo Swing」において、多くの大学・専門学校の教職員と意見交換し、教職員の認識している課題や意見をもとに対面での授業体験を向上させるための機能追加を行った。
「Schoo Swing」のおもな新機能は以下の通り。
1.対面授業でのオンライン活用:対面授業の双方向性を高める機能を追加
教室で受講する学生とコミュニケーションが取れる「対面授業モード」を追加した。また教室の限られたスペースでの「Schoo Swing」活用や端末の持ち運びの利便性といった観点から、各授業をスマートフォンでも受講できるようにした。
「対面授業モード」を活用することで、大人数・大教室で学生から質問・意見を集めにくい授業であっても挙手して発言するハードルが低くなり、議論が活発化しやすくなったり教員が学生の理解度に合わせて補足説明しやすくなったりする。
また、視聴ログ・出席情報・課題提出状況・確認テスト結果など学生IDに紐づいたさまざまな学習行動データも蓄積できるため、個々の学生のサポートや授業の質改善にも役立てられる。
2.データ活用:学生一人ひとりの学習行動を把握・わかりやすく可視化
各動画コンテンツについて以下の3点を、学生全体のほか、一人ひとりの学生にも表示できるようになった。
- 動画のどの部分を視聴したかの「視聴箇所」
- スキップ・巻き戻し・一時停止といった「動画プレイヤーの操作履歴」
- 「なるほど」「もやもや」ボタンの押下やコメント投稿などの「動画内アクション履歴」
あわせて「Schoo Swing」上にアップロードした授業資料(PDFコンテンツ)についても、各学生のページごとの閲覧時間が把握できるようになった。これによりページごとの学生全体の閲覧率のほか、それぞれの学生がどこまで閲覧し終えたか、特に長く閲覧したページはどこかがわかる。このように学生一人ひとりの学習行動が可視化されることで、学習の個別最適化に役立てられる。
また動画コンテンツに関する学生の行動データは管理画面にヒートマップとして表示され、学生のアクション量の相対的な多寡・濃淡を視覚的にわかりやすく把握できる。これにより「動画のどの時点で学生の反応が多かったのか」という細かい分析が可能になり、授業の改善ポイントの特定から大学全体の学びの質向上に寄与する。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア