ミラボと教育ネットは、共同開発したクラウド型デジタルAI教材「らっこたん」の2023年度実証実験の実施を4月26日に発表した。それに伴い、実証実験に協力できる自治体の募集を開始する。
「らっこたん」はクラウド型デジタル教材で、タイピングコンテンツをメインとしている。AI技術を活用することで、苦手な部分を集中的に学び、短期間でタイピングスキルを習得できる。
小学校から中学校へデータを引き継ぐことで、9年間の学習状況を教員がリアルタイムで確認できるため、効率的な指導が可能となる。また、子どもたちが楽しく続けられる工夫もあり、日々の学習の中でタイピングスキルをはじめとした情報活用能力を身につけることを目的としている。
「らっこたん」の特徴は以下の通り。
個別最適化されたタイピング練習機能
タイピング練習機能にAI技術を活用することで、各個人の間違えやすい問題の再出題や学習状況の記録ができるため、効率的にタイピングスキルを習得することができる。
小学校から中学校まで、9年間の学習データを蓄積
学習データを引き継ぐことで、小学校から中学校まで最大9年間の習熟度の経過を見ることができる。
教育委員会・学校アカウントで、タイピングスキルを把握
教育委員会・学校それぞれのアカウントで、児童生徒の学習状況を把握できるため、効率的なタイピング指導に役立てることができる。
- 教育委員会アカウント:自治体全体、学校別、学年別
- 学校アカウント:学校全体、学年別、学級別、個人別
小学校1年生から中学校3年生まで、楽しみながら学習できる豊富なコンテンツ
ローマ字未学習者に向けたコンテンツも多数あり、小学校低学年から利用できる。また、学年ごとに習う漢字や物語など、学校での学習内容を意識したタイピング練習コンテンツにより、小学1年生から中学3年生までの児童生徒がそれぞれ興味を持ちながら意欲的に取り組むことができる。
実証期間は2024年3月31日までで、各自治体・学校に応じて開始と終了時期は調整可能。対象は全国の自治体の小学1年生から中学3年生。参加費は無料だが、機材・ネットワーク環境は各校で用意する必要がある。
また、年3回の「全国統一タイピングスキル調査(参加費無料)」に併せて参加することで、児童生徒の目標設定やモチベーション向上につなげることができる。
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