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24年卒学生、約4割が内定承諾書を「断る可能性も視野に入れる」「とりあえず」で提出【文化放送キャリアパートナーズ調査】

 文化放送キャリアパートナーズは、2024年卒業予定の学生を対象に実施した「2024年卒ブンナビ学生調査(2023年3月上旬実施)」の結果を、4月10日に発表した。同調査は、3月1日~12日の期間に行われ、233名(文系男子:63名、文系女子:85名、理系男子:47名、理系女子:38名)から有効回答を得ている。

 調査対象者に、内定連絡を企業から受けた場合、どのくらいの意志を持つべきだと思うかを尋ねたところ、「必ず入社しなければいけない(100%入社するつもり)」と「可能な限り入社しなければいけない(70~80%程度入社するつもり)」を合わせた割合は52.4%で、前年調査と比較して8.0ポイント減少した。一方で、「断る可能性も視野に入れて承諾できればいい(40~50%程度入社するつもり)」と「とりあえず承諾しておけばいい(20~30%程度入社するつもり)」を合わせた割合は47.6%と、内定承諾連絡の拘束力への認識は二分される結果となっている。

 「必ず入社しなければいけない」「可能な限り入社しなければいけない」と答えた理由としては、「入りたいと言って選考を受けているのだから当然である」「法的拘束力はないが、約束のようなものだから人として破れない」「企業に対して誠実でないといけないと感じるから」といった意見が寄せられた。

 「断る可能性も視野に入れて承諾できればいい」「とりあえず承諾しておけばいい」と答えた理由としては、「内定承諾に法的拘束力はないから保持すべき」「内定連絡のみでは断られることは一般的だから」「承諾しても法的拘束力を持つわけではないから」といった意見が寄せられている。

 内定承諾書を企業に提出する際に、どのくらいの意志を持つべきかを尋ねた質問では、「断る可能性も視野に入れて提出できればいい」と「とりあえず提出できればいい」を合わせた割合が39.9%に達し、前年調査と比較して+11.5ポイントと、大幅に増加した。

 内定承諾書を企業に提出する際に、「必ず入社しなければいけない」「可能な限り入社しなければいけない」と答えた理由としては、「法的拘束力はないのは知っているが、迷惑をかけるのは気がひける」「法的な拘束力はないが、企業の立場を考えると承諾書を出してから内定を却下するのはよくないから」「選んでくれたのに自分が選ぶべきではないと考える」といった意見が寄せられている。

 「断る可能性も視野に入れて承諾できればいい」「とりあえず承諾しておけばいい」と答えた理由としては、「法的拘束力はないからとりあえず提出して内定を保持すべき」「企業を選ぶ権利が学生にはあるため」「会社選びは自分にとって将来を左右する大切なことであり、本当にそのキャリアを選ぶのが適しているのかを吟味してから入社意思を固めたい。そのため、1社から内定をいただいても少し考えた上で入社を決めたいため」といった意見が寄せられた。

 就職先として大手企業にこだわるかを尋ねた質問では、「大手しか考えていない」と「できれば大手」を合わせた割合が60.5%を占め、前年調査と比較して8.7ポイント増加している。「大手しか考えていない」「できれば大手」を挙げる理由としては、「安定性」「給与/福利厚生」「転職時に有利」「大手は、新卒時がもっとも入りやすい(中小やベンチャーは転職でも入れる)」といった意見が寄せられた。

 就職活動で不安に感じる点、疑問に思っていること、知りたいことを尋ねたところ、「何月までに就活を終わらせるべきなのか。指標となる月までに終わらなかった時、どういったメンタルケアを行っていくことが大切か」「どんどんエントリーしないと、行きたい企業のエントリーが終わってしまうこと」「早期化して周りが決まる中自分の精神状態を安定させることが難しい」「周りが内定をどんどんもらっていく中、自分がうまく行っていなかった場合のメンタルケアができるかどうかが不安。意外と時間がもうなく、SPIの勉強が間に合うか心配」といった不安や悩みが寄せられている。

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https://edtechzine.jp/article/detail/9223 2023/04/20 06:00

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