NTTデータ関西は、GIGAスクール端末を利用して悩みを気軽に相談できる、こども相談チャットアプリ「ぽーち」を4月より提供開始することを発表した。
同アプリでは、子どもが内面に抱えている悩みや問題を匿名で気軽にチャット相談することができる。アプリを通じて悩みを相談すると、各自治体の実情に合わせて自治体職員やスクールカウンセラー、外部機関などの必要な関係者にのみ共有され、1人ではなく組織やチームで対応する仕組みになっている。
子どもの悩みを確実に把握して対応できるよう、届いた相談の見落としや対応漏れを防ぐ機能、また、自発的に相談することが苦手な子どもに対し、「気分・体調のアンケート」の結果からチャットで自動声かけを行い、相談につなげる機能を備えている。
同アプリの利用対象者は小学生~高校生を想定しており、GIGAスクール端末だけでなく、個人のスマートフォンやタブレットからも利用することができる。
アプリの特徴
(1)文章化が難しい子どもでも簡単な操作で匿名チャット相談ができる
小学校低学年から使用してもらうため、イラストを用いたアイコンで相談内容をジャンル別に選択できる機能を備えている。そのため、相談を文章化することが難しい年齢層の子どもでも相談内容を伝えやすい仕組みとなっている。
(2)子どもの気分や体調を見える化できる
アプリ内の「気分・体調のアンケート」機能で子どもの気分や体調を見える化できる。結果はカレンダー形式で記録され、子ども自身での振り返りが可能となり、自己認知のきっかけとなることが期待される。
また、学校と連携する機能を利用すると、担任の教師がアンケート結果を閲覧できるため、教室での子どもへの声かけやフォローに活用することもできる。
(3)1人ではなく組織やチーム全体で子どもの悩みに向き合える
子どもからの相談ジャンルに合わせて、おのおので対応する組織を設定できるため、解決が難しい相談には専門性を有した組織が対応する体制を構築することもできる。また、相談に対して誰か1人だけではなく、組織やチームで対応できる機能を備えている。さらに、相談に対する返信をどのように行うかなど、それぞれの大人が別々の場所にいながらも対応できる仕組みになっているため、個人の判断のみで相談に対応しなければいけない状況を回避することができる。
(4)相談内容の見落としや対応漏れを防ぐ
子どもからの相談対応漏れを防ぐために、未対応になっている相談の割り当て機能や、事前に登録しておいたワードが含まれた重度の高い相談内容を識別する機能を備えている。
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