東洋大学は、財務会計システムを「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」で刷新することを、6月26日に発表した。対象業務は、財務会計、購買・経費、固定資産管理となる。
同学では、2037年に迎える創立150周年を見据えて、現在の大学、高等学校・中学校、幼稚園にとらわれず、今後あるべき総合学園のビジョンを策定している。このビジョンを全学的に浸透させるうえで、データに基づく経営判断や財務運営を可能にする財務会計システムが必要だった。従来はスクラッチで開発したシステムを利用していたが、運用・保守にかかる負担を軽減し、持続可能で柔軟性の高いシステムへの移行を目指して、Oracle Cloud ERPを採用した。国内外の大学における導入実績に加え、大学特有の周辺システムともAPIを通じて疎結合で連携が可能であり、将来的な拡張にも対応できる点を評価した。
同学は、教職員がより生産的な業務に集中できる環境を整えるため、コストやカスタマイズを最小限に抑えたシステム移行を目指し、Fit to StandardアプローチによるOracle Cloud ERPの導入を進めている。新しいシステムは、2026年度中の稼働を予定している。
また、本プロジェクトはADX Consultingが導入を支援している。
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