コードタクトの代表取締役である後藤正樹氏は、ICTを活用した学級経営への新たな手法と分析を行い、その成果が『教育心理学年報』(2022年61巻)の学会レポート「withコロナ時代における子どもたちの資質・能力を育成する協働学習の工夫―教科指導と生徒指導を統合するチーム学校の教育実践―」の一部となる「ICTを活用した協働学習」に掲載されたことを、1月23日に発表した。
2023/01/27 15:06 記事公開時、研究成果の発表の場について一部誤解を招く表現がございました。お詫びして訂正いたします。(編集部)
同レポートでは、コロナ禍の学校教育において、感染症対策とICTの積極的な利活用、および協働学習をどう展開していくのかを考えることを目的として、複数の先進的な実践や報告をまとめた。また「ICTを活用した協働学習」では、コードタクトとNTTコミュニケーションズが合同で行った実証実験を通じて把握した、ICTの活用によるコミュニケーション手段の多様化がもたらす学級経営への効果をまとめている。
実証実験は、学校の朝の会で児童生徒がスクールタクトを使い行う「朝ノート」の活動が対象。「朝ノート」活動におけるスクールタクトの行動ログを分析して、学級内の人間関係のつながりをコミュニティグラフとして可視化させるとともに、学級状態に関する教員の感覚との比較や学級満足度を測定する質問紙との相関性の検証などが実施された。
同研究を通じて「書くという間接的なコミュニケーション」により、普段コミュニケーションの中心にならない内気な児童が活発化することや、コメントをもらうことの多い児童は承認感が高い傾向にあることなどが明らかになっている。
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