東和エンジニアリングは、東京都立産業技術大学院大学においてPBL型授業をハイフレックスで展開可能な教室環境を構築したことを、1月17日に発表した。
同大学は専門職大学院として企業が必要としている人材の育成に取り組んでおり、プロジェクトで仕事が行われている実社会において即戦力として活躍できるスキルを身につけるためにPBL型(問題解決型)授業を展開している。
さらに、社会人に開かれた大学院として職業を持ちながら学修する学生が多く、多忙な学生の負担軽減と質の高い教育を両立させるために、ハイフレックス型(オンラインと教室における対面授業を併用した)授業でも学生が活発なグループワークを展開できる環境づくりを課題としていた。
そこで同社は、ハイフレックス型授業であっても学生同士がフレキシブルに情報を共有し、臨場感のあるスムーズなコミュニケーションを実現する教室環境を構築した。
ひとつの教室内で複数チームのハイフレックス型グループワークを一斉に進行するために、グループ席ごとに専用の大型タッチディスプレイやカメラ、マイクを導入し、さらに席上に天井スピーカーを設置することで自チームの音声を聞きやすくして隣り合うチームの音声を気にせずディスカッションに集中できる工夫をしている。
また、教員側でシステムの一括操作が行えるため、授業開始・終了時のレクチャー、テーマや課題の提示などを教室前方および各グループのディスプレイに表示するなど、教室全体を活用した展開や進行支援が可能となっている。
今回のシステム構築について同大学からは「対教室での受講者と対学外からの受講者への授業のクオリティを統一することができた」と好評を得た。また、さらなるDX化に向けて教室の整備、質の高い教育コンテンツの充実に取り組み「DX=産技大」となる目標を掲げてさらに推進していくとの声も寄せられた。
同社は、全国の学校・企業・官公庁に音響・映像、ICTシステムを中心としたコミュニケーション環境を構築してきた。近年では、新しい学び方や働き方に対応した遠隔授業・遠隔会議、バーチャル株主総会など社会状況に合わせたソリューションを提供している。また、納入後のソリューションを最大限に活用できるよう保守・運用支援を含めてサポートしている。
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