大日本印刷は、三重県伊賀市立成和西小学校におけるデジタルアーカイブを活用した公開研究授業において、授業をコーディネートするTRC-ADEAC所属であり、東京大学大学院情報学環の特任研究員でもある大井将生氏へ、DNPインタラクティブコンテンツシステム「みどころキューブ」を教材として提供したことを、1月16日に発表した。
同社は、「みどころキューブ」を小学校の授業で活用した、子どもたちの探究力向上に向けた学習効果を検証する実証実験を行っている。今回の三重県伊賀市立成和西小学校における公開研究授業は、実際の学校授業で「みどころキューブ」を使用した、はじめての事例となっている。
2022年12月7日に同校の小学6年生を対象にして行われた公開研究授業では、教員があらかじめ準備した教材用の「みどころキューブ」へ子どもたちがアクセスし、タッチパネルなどで直感的に操作。「みどころキューブ」内の資料や画像を回転させたり、キューブの中に入ったりすることで、多角的な視点から資料の関係を捉え、興味あるテーマを見つけつつ、自らの「問い」を設定した。また「みどころキューブ」から外部サイトのデジタルアーカイブ資料にリンクすることで、詳しい情報にアクセスしている。
今回「みどころキューブ」は「みどころキューブ SaaS型」としてインターネット上に公開され、専用アプリなどをダウンロードすることなく、子どもたちは1人1台配付された端末のWebブラウザからアクセスした。
「みどころキューブ」は、ミュージアムのコレクションや資料情報をキューブ(立方体)状のインタフェースを通して、テーマや関係性等の多様な視点で鑑賞できるビューア。今回の公開研究授業で使用された「みどころキューブ SaaS型」は、Webサーバを学校などで用意する必要がないため、迅速に利用を始められる。
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