Institution for a Global Societyは、同社の提供するAIを活用して客観的に可視化する評価ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」を、香川県初の事例として大手前高松中学・高等学校に有償導入したことを、11月24日に発表した。同校の高校2年生が11月30日に「Ai GROW」の受験を予定している。
「Ai GROW」は、知識を問うような従来のテストでは評価しづらい「資質・能力(思考力、判断力、表現力等)」について、潜在的な性格を測る心理学の手法や、AIを活用した公正な相互評価等を通して可視化する評価ツール。生徒の自己評価だけでなく生徒同士が評価をする「相互評価」を取り入れるとともに、人が人を評価するうえで生じやすい、忖度や性格の甘辛といった不要な評価の偏りをAIが補正することで、25種類の「見えない学力」を公正かつ客観的に可視化できる。
さらに、年に何度受検しても金額が変わらないので、能力を定期的に測定可能となっており、測定した能力のデータを活用して「どのような教育活動が、どのような能力育成に貢献したのか」を検証できる。
大手前高松中学・高等学校では、これまでも「見えない学力」と呼ばれる思考力・表現力・判断力といった能力の育成に力を入れており、さまざまな教育活動を展開。自己評価を中心としたテストによって「見えない学力」の評価を行ってきた。
今回「相互評価」を行う「Ai GROW」と掛け合わせることで、さらなる教育効果の可視化・検証の質の向上を目指す。各生徒の能力育成や強みが可視化されることで、教員が客観的なエビデンスの元で指導要録や調査書を作れるようになる。
将来的には、「Ai GROW」によって得られた教育データを、模試や定期テスト、入試結果と掛け合わせて分析することで、どのような教育活動が生徒の成長に寄与するかの科学的分析への応用も視野に入れている。
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